「デジタルアーカイブ憲章(最終案)」に対する意見募集(パブリックコメント)(2023/2/15~2/28)

「デジタルアーカイブ憲章(最終案)」に対する意見募集(パブリックコメント)(2023/2/15~2/28) について

このたび、デジタルアーカイブ学会(以下「当学会」といいます)では、「デジタルアーカイブ憲章(最終案)」について、広く皆様からご意見を募集します。

■意見募集の趣旨、目的および背景
作品や文献、データを収集して散逸から守り、未来と世界へと継承するデジタルアーカイブはいま、かつてない広がりと変革の時を迎えています。

国立国会図書館による入手困難資料の個人向け送信などの大胆な法改正も続き、放送、漫画、ゲーム、舞台、アニメ、音楽、各種データなど、新たな様々な分野でのアーカイブ事業が生まれ、そしてジャパンサーチなどを通じて相互につながり始めています。

しかし一方で、アーカイブの現場は常に、「ヒト・カネ・権利」とも言うべき、専門人材の不足、資金難、権利処理の困難などに直面し、その歩みは今もって困難に満ちたものです。知識・ノウハウの共有も、やっと緒についたところとも言えるでしょう。

加えて、注目が高まっているとはいえ、まだまだデジタルアーカイブの社会的な価値は、必ずしも国民に広く共有されているとまでは言えません。当の関係者においてすら、デジタルアーカイブとは何であり、どんな価値を持ち、何に留意して進めて行くべきか、各現場の羅針盤となるべき指針は必ずしも存在していない状況に思えます。

そこで当学会では、現場の指針となる「デジタルアーカイブ憲章」をめぐる議論を開始し、評議員会や会員懇談会などで検討を重ねました。

さらに、オープンな議論の場として、「デジタルアーカイブ憲章をみんなで創る円卓会議」を開催し、デジタルアーカイブの現場における羅針盤のあり方について、識者の方々と実り豊かな議論を交わしてきました(2022年8月に第1回、10月に第2回をそれぞれウェブ会議で開催。11月に沖縄で第3回を開催)。その成果をふまえて、憲章案も順次改訂しております。

当学会では、以上の趣旨、目的および背景をふまえて、このたびデジタルアーカイブ憲章案の最終版を公表し、以下の要領で広く皆様からご意見を募集します。この意見募集の結果を踏まえ、2023年3月14日に総括シンポジウムを開催して議論いたします。

■意見募集概要

  • 意見募集対象
    別紙「デジタルアーカイブ憲章(最終案
  • 意見募集期間(意見募集開始日及び終了日)
    2023年2月15日から2023年2月28日まで。
  • 意見の提出方法
    パブリックコメントページ入力フォームからご提出ください。ご意見はできる限り対象となる憲章案の箇所を特定し、1,000字以内でお願いいたします。1,000字を超える場合は、このページを更新し、複数回に分けてご提出ください。
  • その他
    当学会理事会(以下「理事会」といいます)では、皆様からのご意見を参考にした上で、当学会採択による憲章を公表する予定です(公表後も、社会の変動を踏まえて不断の見直しを続けます)。頂いたご意見への回答は、当学会のウェブサイト上にて公表予定です。皆様への個別の回答はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
    頂いたご意見については、氏名等の個人情報を除き、すべて公開される可能性があることをあらかじめご了承ください。ご意見の中に個人情報が含まれる場合には、当該箇所を伏せて公開いたします。
    氏名等の個人情報については、適正に管理し、本件意見募集に関する法制度部会および理事会での検討業務にのみ利用させていただきます。
  • 問い合わせ先
    デジタルアーカイブ学会法制度部会