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記録映画アーカイブ・プロジェクト 第15回研究上映会「映画『夜明けの国』 –時枝俊江監督の希望と挫折」(2024/3/9)

記録映画アーカイブ・プロジェクト 第15回研究上映会「映画『夜明けの国』 –時枝俊江監督の希望と挫折」(2024/3/9)

  • 日時:2024年3月9日(土)14:00-16:40(13:30開場)
  • 会場:東京大学本郷キャンパス ダイワユビキタス学術研究館3F 石橋記念ホール
    https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_14_04_j.html
  • 定員:100名(参加無料・当日先着順・申し込み不要)
    ※満員の際は入場できない場合がありますことをご了承ください。
  • 上映:「夜明けの国」(1967年/110分/カラー/岩波映画製作所)
  • お話:坂口康(映像プランナー、本作助監督)
  • 司会:朱子奇(東京大学大学院学際情報学府博士課程)

第15回目は、岩波映画製作所のアーカイブの中から、文化大革命の最中に中国で撮影された貴重な記録映画を上映します。
1966年8月から1967年1月まで、およそ半年をかけて中国の東北地方を中心に取材・撮影された『夜明けの国』は、文革当時の中国社会を記録した珍しい作品です。本作は35mmフィルムで撮影されましたが、今回、4kスキャンでデジタル化することによって鮮明な映像が蘇りました。*会場の都合で4K動画をダウンコンバートしたBlu-rayで上映します。
監督は日本を代表する女性監督の一人、時枝俊江。国立映画アーカイブの企画「日本の女性映画人(2) ―1970-1980年代」(2024年2月6日-3月24日)では時枝監督の特集が組まれ、本作を含む21作品を上映予定です。今回は、それに先駆けて上映します。

<国立映画アーカイブ・日本の女性映画人(2) ―1970-1980年代>
https://www.nfaj.go.jp/wp-content/uploads/sites/5/2023/12/NFAJ-No52.pdf

完成後、時枝監督は本作について多くを語りませんでした。その理由は何なのか。上映後に、本作助監督である坂口康さんをお迎えして、撮影当時の状況やこの映画に込められた時枝監督の思いなどについてお話を伺います。

主催:記録映画アーカイブ・プロジェクト(東京大学大学院情報学環丹羽美之研究室)
お問い合わせ:記録映画保存センター(運営窓口)
Tel: 03-3222-4249 Email: center_otoiawase@kirokueiga-hozon.jp

今後、過去のフィルム作品はデジタル化して利活用することが多くなりますが、デジタル化に当たりオリジナルの画質をどう保証するのかが問題となります。
デジタル化に関心ある方にご案内をお願い致します。

リレーションズ+芸術祭・まちづくり研究連携「能登半島地震と芸術祭の未来」オンライン座談会(2024/2/27)

リレーションズ+芸術祭・まちづくり研究連携プロジェクト
フォーラム01 能登半島地震と芸術祭の未来(前編)
(2024/2/27)

  • 日時:2024年2月27日(火)19:15〜21:00
    開催方式:オンライン
  • ゲスト:
    関口正洋(アートフロント・ギャラリー)
    三浦伸也(防災科学技術研究所)
  • パネリスト:
    村田麻里子(関西大学)
    暮沢剛巳(東京工科大学)
    太下義之(同志社大学)
    山口誠(獨協大学)
    潘夢斐(國學院大学)
  • モデレーター:
    毛利嘉孝(東京藝術大学)
    吉見俊哉(國學院大学)

2024年元旦夕方、私たちは列島各地で大きな地面の揺れを感じました。慌ててテレビをつけると、震源が能登半島であることが伝えられていました。その後、徐々に被害状況が伝えられ、奥能登の珠洲、輪島、七尾地方が甚大な被害を受けたことがわかってきました。ショックでした。実は、この「リレーションズ」連携の対話プロジェクトを始めようとしているメンバーは、昨年11月、まさに珠洲・七尾の芸術祭やまちづくりの現場を訪ね、何人もの方々からエキサイティングな話を聞いてきたばかりでした。これからこの地方の方々と、どのような持続的なつながりを形成していけるかを考えていた矢先の震災でした。
能登半島の文化と芸能、アート、そしてまちの生業と観光がこれからどうなっていくのかということは、単に日本の一地方の震災復興にとどまらず、日本全体の文化とアート、地域社会の未来に関わる課題です。今回のフォーラム01は、そのような課題に向けて、まず奥能登芸術祭を現地でマネージされてこられたアートフロントの関口正洋さんから芸術作品の被害の現状についてお話しいただき、次に防災科学技術研究所の三浦伸也さんから震災からの復旧の現状と将来の人口予測についてお話しいただきます。その上で、本プロジェクトのメンバーである村田、大下、暮沢、山口、藩等のパネリストを交えて議論を深めていくつもりです。モデレーターは、毛利と吉見が務めます。
直前のご案内となり、誠に恐縮ですが、この日、部分的にでもご都合がつくようでしたら、ぜひ下記から視聴をお申込みください(無料です)。追って、リンク先をメールでご案内します。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdSRBDe_I_S_yIg9UVK5rbythQmAnDFAXBMW_t_3WCf1ixwvA/viewform

長久手市文化の家 開館25周年記念シンポジウム「舞台芸術を未來へつなぐアーカイブ 地域の文化施設からひろがる舞台芸術の可能性」(2024/3/24)

音楽や演劇、ダンスなどの舞台芸術は、上演されるその場限りでしか存在できないものであり、残された周辺の資料のみが上演の証拠となります。しかし、特に都市部以外において、各地での上演資料を誰がどのように保存し、どう活用していけるのか、これまで十分に議論されてきませんでした。本シンポジウムでは、各地の実践者や研究者を招き、地域の文化施設はどのように舞台芸術アーカイブへの取り組みができるのかを検討する場です。

日時:3月24日(日)13:00~16:30
会場:長久手市文化の家 森のホール(オンライン配信あり)
料金:無料(要申込)

申込フォーム https://forms.gle/NkzMAAExc4XmeobM9
シンポジウム詳細 https://bunkanoie.jp/archives/5735

プログラム

  • 第1部:舞台芸術アーカイブと劇場の蓄積
    岡室 美奈子(早稲田大学文化推進部参与・文学学術院教授)
    「舞台芸術アーカイブのゆるやかな定義と早稲田大学演劇博物館の実践」
    生田 創(長久手市文化の家館長) 「長久手市文化の家の25年間」
    山本 宗由(長久手市文化の家)  「長久手市文化の家のアーカイブ活動について」
  • 第2部:地域の劇場と芸術アーカイブ
    井出 竜郎(アート&ソサイエティ研究センター)
    「アート・プロジェクトのアーカイブ構築から考える可能性」
    新里 直之(京都芸術大学舞台芸術研究センター)
    「未来の創造、コミュニケーションの創発に向けてーー京都市内における劇場のアーカイブ活動」
    渡邉 朋也(山口情報芸術センター[YCAM])
    「創造の連なり—作品の修復・保存から始まる再創造」
  • 第3部:登壇者によるパネルディスカッション

Cesium Grants Japan 2024説明会 ~OSS 3D地理空間コミュニティ発展を目指す日本向け助成金プログラムの説明と過去受賞者の実際と本音~(2024/1/10)

Cesium Grants Japan 2024説明会
~OSS 3D地理空間コミュニティ発展を目指す日本向け助成金プログラムの説明と過去受賞者の実際と本音~

【イベント概要】

3D地理空間の可能性は、製造業や流通、不動産、保険、スマートシティ、モビリティ、災害対策、研究・教育分野など限りなく多岐にわたります。3D地理空間情報の革新はグローバルなペースで加速しており、日本でも、開発者やクリエイターによって多くの取り組みが始まっています。

Cesiumは、強力な3D地理空間のアプリケーションを作成するための基盤となるオープンプラットフォームを創っている会社です。2019年にスタートしたまだ新しい会社ですが、オープンソースであることとそのプラットフォームの機能・性能により、すでに世界中様々な場面で利用されており、日本でも国交省のPLATEAUはじめ様々なツールやアプリケーション、プラットフォームの土台として今急速に利用が進んでいます。

この度Cesiumでは、日本の開発者やクリエイターの活動をさらに活性化し、支援することを目的として、『Cesium Grants JAPAN 2024』という、助成金プログラムを11月より開始しました。本セミナーでは、いよいよ2024年2月1日を応募締め切りとするそのプログラムの内容と助成金受賞のためのポイント、また初代Grant採択者の一人、東京大学大学院・渡邉英徳教授による活用事例を、デモを交えつつわかりやすく解説いたします。

【セミナー名】
Cesium Grants Japan 2024説明会
~OSS 3D地理空間コミュニティ発展を目指す日本向け助成金プログラムの説明と過去受賞者の実際と本音~

【主催】Cesium GS,Inc.

【共催】東京大学大学院情報学環 メディア・コンテンツ総合研究機構

【日 時】1月10日(水) 18:00~19:00(予定)

【開催方法】オンライン(zoom) ※参加者の方には、zoomを送付します。

【参加者対象】
大学および高等教育機関の学生、修士、博士、教職員や研究者の方、IT部門含め業務職員の方

主に今回のGrant(助成金)プログラムを利用して、3D地理空間に関するイノベーティブな手法やオープン標準化、総合接続性、社会課題の解決などについて、自己の属する組織を超えて、仕組みづくり、ドキュメント化、取り組み、カリキュラム化、アプリケーション開発などの形で実現を目指している方、あるいはこれから目指してみようと考えておられる方に、是非ご参加いただければと思います。

【人数】50名(先着順)

【参加費】無料

【申 込】事前申込制。以下のフォームよりお申し込みください
Cesium Grants Japan 2024説明会 (2024/1/10) (google.com))
事務局で確認後、後日、zoomのアドレスを送付します。申し込み状況等でお断りする場合もございます。ご了承ください。

【申込期限】2024年1月9日

【講演内容】    

■登壇者
Grants採択事例 紹介講師:
東京大学 東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授
渡邉 英徳

Grants Program説明会スピーカー:
Cesium Japan Community Manager 久木田 弦

■タイムテーブル
【18:00~18:20】Cesium GS, Inc. Japan Community Manager 久木田 弦

  • Opening
  • Cesium Grants Japan 2024のご説明
    ○~Cesiumからの助成金ーOSS 3D地理空間コミュニティ グラントとは
    ○2月1日に応募締め切りを迎える本助成金プログラムについての申し込み方法と、受賞のためのポイントについて、誤解されやすい点の注意点など含めご説明させていただきます。

【18:20~18:35】東京大学 東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授 渡邉 英徳

  • Cesiumの利用の実際~助成金獲得事例のご紹介
    ○Cesiumの研究利用・社会実装事例について、Grant採択助成金を獲得された実例をはじめ、その他参考になる実際の画面操作やデモを通して、わかりやすく紹介します。

【18:35~19:00】

  • Q&Aタイム
    チャット欄にいただいた質問から幾つか選んでご回答させていただきます。

※アジェンダは予告なしに変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

《ご参考・関連情報》

Cesiumは国交省のPLATEAUはじめ、防災システムや航空シミュレーション、建築・建設のための予測システム、各種デジタルアーカイブなど、様々な3D地理空間を取り扱うアプリケーションやプラットフォームで利用されています。

⚫︎東京大学 渡邊教授作成の関連情報

▼本件に関する問い合わせ先
Cesium GSC, Inc.  Japan Community Manager 
久木田 弦(Kukita Gen)
E-mail:kukita@cesium.com

人文科学とコンピュータシンポジウム(じんもんこん2023)「人文学のためのデータインフラストラクチャー構築に向けて」(2023/12/9)

 オープンサイエンスの進展とともに、その基盤となる研究データのインフラストラクチャー(インフラ)構築が着々と進められている。研究データインフラに求められるのは、研究成果の検証可能性を担保する機能だけでなく、そのデータを元にしたさらなる発展的な研究の展開や社会へのアウトリーチなど、様々なものが考えられる。それを実現していくためには、構築・運用のしやすい簡潔なメタデータ構造とともに、必要に応じて専門知につながる深い情報という、相反する要素が求められることになる。デジタル時代の研究資料たるデータに様々な文脈から多様な専門知が埋め込まれる人文学においては、この課題はより切実なものとして現前しつつある。すでに海外では、欧州におけるDARIAH(Digital Research Infrastructure for the Arts and Humanities)やCLARIN(Common Language Resources and Technology Infrastructure)等の人文学向けデジタルインフラや、さらにそれを社会科学と統合したSSHOC(Social Sciences and Humanities for the European Open Science Cloud)に見られるように、着々と整備が進められ、大きな広がりを見せている。そして、それを支える枠組みとして、TEI(Text Encoding Initiative)ガイドラインに準拠したテキストデータの構造化やIIIF (International Image Interoperability Framework)によるアノテーションなどの国際標準的なルールが整備され、一方で、TaDIRAH(The Taxonomy of Digital Research Activities in the Humanities)による研究活動の語彙設計など、草の根的な活動も貢献する形となっている。

 日本でも、日本学術振興会においては人文学・社会科学データインフラストラクチャー強化事業が推進され、人間文化研究機構からはnihuBridgeが公開されるなど、人文学におけるデータインフラは徐々に基礎が固められつつある。こうした動向はどちらかと言えば横断性を重視したものとして広く様々な関心から人文学の研究データに関心を持ってもらい、それを通じて社会に貢献していくことが期待される。一方で、個々のデータを適切に活用するためには、データが作成されたコンテクストやそこに含まれる意味のある情報を適切かつ簡潔に利用者に伝えることが課題となる。技術的には、上述のIIIFやTEI等、国際的な枠組みに基づく取組みが国内でも広がりつつあり、TaDIRAHの日本語版も公開されている。しかしながら、こうした動向は、人文学の様々な分野における方法論の多様さを踏まえるなら、まだ端緒についたばかりである。今後、より多くの分野・方法論に対応できるようなデータの構築方法や、一方で、より効果的な横断的データ探索の手法、そして、そこに対応可能な成果の提示の仕方など、課題は山積している。すなわち、デジタル時代を踏まえた人文学の成果を共有するための適切な枠組みの構築とその普及は喫緊のテーマとなっている。この状況を踏まえ、本シンポジウムでは、「人文学のためのデータインフラストラクチャー構築に向けて」というテーマを設定したい。国内外の様々な研究活動を広く横断しつつ深く提示する研究を踏まえ、国際的にも広く展開できる基礎の構築につなげ、これをもって国内でのプレゼンス向上にも寄与できる大会としたい。

日程:2023年12月9日(土)~12月10日(日)
会場:オンライン開催(拠点) 一般財団法人人文情報学研究所
主催:情報処理学会人文科学とコンピュータ研究会(IPSJ SIG-CH)
口頭発表、インタラクティブセッション、招待講演、企画セッション(予定)
参考:研究会ホームページ: http://www.jinmoncom.jp/
   シンポジウムホームページ: http://jinmoncom.jp/sympo2023/

令和5年度東日本大震災アーカイブシンポジウム―震災遺産と地域文化の継承を目指して― (2024/1/8)

令和5年度東日本大震災アーカイブシンポジウム―震災遺産と地域文化の継承を目指して―

国立国会図書館と東北大学災害科学国際研究所は、「東日本大震災アーカイブシンポジウム」を開催いたします。

東日本大震災に関するアーカイブの構築が各地で進む中、震災の痛手が深く復興に時間を要している地域においては、アーカイブの構築、公開は途に就いたばかりです。

本シンポジウムでは、東京電力福島第一原発事故による避難指示区域の解除が進み、今後アーカイブの構築が期待される地域から、様々な形で行われる震災記録と地域の歴史文化の伝承のための取組について報告し、各自治体の現状や問題意識を共有します。
最後に、登壇者全員で、町民の避難が終わらず、また、地域の景観が大きく変わろうとしている中で、震災の記録・記憶を含めた地域の歴史や民俗文化を継承する上での課題について議論します。

  • プログラム(敬称略):
    【事例報告】
    「震災後収集資料の整理・活用における現状と課題」
    大熊町教育委員会教育総務課副主任学芸員 苧坪 祐樹
    「とみおかアーカイブ・ミュージアムの歴史資料と震災遺産の保存活用」
    富岡町教育委員会生涯学習課課長補佐 三瓶 秀文
    「震災遺構浪江町立請戸小学校が伝えたいこと、今後の課題について」
    浪江町教育委員会事務局生涯学習課社会教育係主査 渡邊 祐典
    「双葉町における震災資料保全の取り組みについて」
    双葉町総務課長兼秘書広報課長 橋本 靖治

    【進捗報告】
    「これからのアーカイブに望むこと―ポータルサイト「ひなぎく」の経験から―」
    国立国会図書館電子情報部主任司書 井上 佐知子
    「震災アーカイブの意義について―みちのく震録伝の経験から―」
    東北大学災害科学国際研究所准教授 柴山 明寛

    【パネルディスカッション】
    「震災遺産と地域文化の継承を目指すなかでの課題について」
    (進行)柴山 明寛
    (パネリスト)上記報告者全員

  • 日時:2024年1月8日(月曜・祝日) 13時から16時まで
    (開場:12時30分)
  • 会場:東北大学災害科学国際研究所多目的ホール
    (宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1)
  • 主催:東北大学災害科学国際研究所・国立国会図書館
  • 後援:デジタルアーカイブ学会
  • 開催方法:有観客による開催のほか、会場の映像をウェブ会議システム(Zoom)を用いて事前登録者に対して同時配信します。
    (※)ただし、新型コロナウイルス感染症の状況により、オンライン開催のみへの変更があり得ます。
  • 定員:120名、オンライン300名
    (先着順。定員に達した時点で申込受付を終了します。)
  • 参加費:無料
  • 申込方法:下記URLにある申込みフォームからお申し込みください。
    https://www.shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/symposium/20240108/
    (みちのく震録伝)
  • お問い合わせ先:東北大学災害科学国際研究所 災害人文社会研究部門 災害文化アーカイブ研究分野
    担当:柴山
    電話番号:022(752) 2099
    E-mailアドレス:archiveforum(at)irides.tohoku.ac.jp
    *(at)は半角記号の@に置き換えてください。

【11/26 ハイブリッド開催】U-PARLシンポジウム「むすび、ひらくアジア5:人文学における研究データの共有・公開に向けて」のお知らせ(締切 2023/11/20)

2023年11月26日、東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)は、U-PARLシンポジウム「むすび、ひらくアジア5:人文学における研究データの共有・公開に向けて」を東京大学総合図書館及びオンラインで開催します。
本シンポジウムでは、個々の研究者による研究データの共有・公開の課題を踏まえつつ、これからのデジタル化とデータ共有の在り方について考えます。
定員は対面30人、オンライン配信300人(いずれも要事前申込み、先着順)となっております。
詳細とプログラムは以下のとおりです。皆さまのご参加をお待ちいたしております。

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日時:2023年11月26日(日)13:30−16:30
会場:東京大学 総合図書館(本郷キャンパス)、及びオンライン(ライブ配信)
定員:対面30名、オンライン配信300名
参加費:無料
申込方法:事前申込制となっております。以下のサイトよりお申し込みください。
https://u-parl.lib.u-tokyo.ac.jp/archives/japanese/mh5
締切:2023年11月20日(月)

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〈趣旨〉
今日、様々な分野で知識・情報資源のデジタル化が進められています。本シンポジウムでは、個々の研究者による研究データの共有・公開の課題を踏まえつつ、これからのデジタル化とデータ共有の在り方について考えます。
第一部では、3つの分野からデジタル化と公開の事例を紹介するとともに、公開システムの構築や継続に関する課題についても情報共有を図ります。第二部では、分野横断的な研究データの共有・公開に向けた基盤整備について、現在進められている取り組みを紹介します。

〈プログラム〉

  • 第一部 知識資源のデジタル化と公開の事例
    • 「図書資料のデジタル化:アジア研究図書館デジタルコレクション」
      徳原靖浩(東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門U- PARL 特任助教)
    • 「フィールドノートのデジタル化と多目的・長期的利用」
      柳澤雅之(京都大学東南アジア地域研究研究所 准教授)
    • 「戦災・災害のデジタルアーカイブ」
      渡邉英徳(東京大学大学院情報学環・学際情報学府 教授)
  • 第二部 分野横断的な研究データの共有・公開に関する取り組み
    • 「分野や国境を超えた人文学データの共有」
      池内有為(文教大学文学部准教授、文部科学省科学技術・学術政策研究所 客員 研究官)
    • 「NII RDCにおけるデータキュレーション機能の開発」
      南⼭泰之(国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センター 特任助教)
    • 「研究データエコシステムとデジタルアーカイブ」
      大向一輝(東京大学大学院人文社会系研究科附属次世代人文学開発センター 准教授)
  • 第三部 パネル・ディスカッション
    • 司会:大向一輝
    • 登壇者:池内有為、南山泰之、柳澤雅之、渡邉英徳、徳原靖浩

カフラマンマラシュ(トルコ南東部)地震関連のデジタルアーカイブ(写真等の募集)と利用に関するワークショップのお知らせ(国立科学博物館)(2023/11/1)

カフラマンマラシュ(トルコ南東部)地震関連のデジタルアーカイブ構築支援と活用に関するプロジェクトがJ-RAPIDの支援により始まりました.この一環として,現場での写真やビデオなどのデータを収集・整理をし,衛星画像上にまとめ,復旧・復興計画の作成,被災地への支援,地震防災への教育や啓発への活用に役立てる活動が始まりました.いままでは衛星画像のみであったので,今回のプロジェクトにより「地上から捉えた写真」を組み合わせることで,様々な効果が期待されます.

1)現場データ(写真・ビデオ等)ご提供の依頼
今回のプロジェクトの主旨にご賛同いただいた上で,撮影した場所がわかる写真やビデオをご提供いただければ,それを全地球イメージの画像の上で重ねることができます.その結果は,WEBサイト上で表現されるだけでなく,特別展において,複数の液晶パネルで臨場感を多人数で共有できる「Liquid Galaxyリキッドギャラクシー」を用いて展示される予定です.ご提供をいただけるデータに関する著作権や2次使用については,クリエイティブ・コモンズのライセンスに沿って選択することが出来ます.
https://creativecommons.org/licenses/list.en

以下が,データご提供のサイト(Google Form)になりますので,是非に協力ください.提出期限は,来年の3月末を予定していますが,このプジェクトの終了後にも,日本とトルコ側で運用していきたいと思っております.
https://forms.gle/rrQGYsT9qLvER6379
※ご提供いただく場合,Googleアカウントが必要となります.

2)国立科学博物館でのワークショップのご案内
9/2-11/26の予定で、関東大震災100年企画展「震災からのあゆみ —未来へつなげる科学技術—」開催されています.
https://www.kahaku.go.jp/event/2023/09earthquake/

ここでは,Liquid Galaxyリキッドギャラクシーで,関東大震災に加えて,トルコ南東部地震についての情報(衛星画像が中心ですが,今回,地上のデータをリンクいたします)を発信しております.この展示を見て頂きながら,デジタルアーカイブの利活用に関するワークショップを開催したいと思います.

日時:令和5年11月15日(水) 16:00-18:00
場所:国立科学博物館日本館4階大会議室(定員50名)
   https://www.kahaku.go.jp/userguide/access/floormap/

参加が可能な場合には,今村(imamura@irides.tohoku.ac.jp)までご連絡を頂ければ幸いです.

東北大学災害科学国際研究所 今村文彦,柴山明寛,サッパシー・アナワット
東京大学情報学環 渡邉英徳
防災科学技術研究所 伊勢 正,遊佐 暁

「みんなでつくる未来の本」プロジェクト発足記念フォーラム(第1回)オンライン開催のご案内(2023/10/26)

1 趣旨

東京大学大学院 情報学環 学際情報学府「講談社・メディアドゥ新しい本寄付講座」で取り組むBBP(ビヨンドブック・プロジェクト)の一環として、読者参加や生成AIの活用を始めとするBBの可能性を広げる様々な新しい機能を試しながら、作家との交流を通じて利用者一人一人に対応したユニークな(パーソナル化した)「未来の本」の製品化の可能性を探るプロジェクトを開始しました。本フォーラムはその発足記念として、本プロジェクトの目標と取組概要を紹介し、今後のプロジェクト運営に資するため、関係者・ご関心のある皆様との意見交換を目的に開催いたします。 

2 実施概要

(1)開催形式:公開フォーラム(オンライン)
(2)開催日時:2023年10月26日(木)午後7時~9時
(3)内容

  1. 本プロジェクトの趣旨と概要:渡邉英徳(東京大学教授)
  2. 「未来の本」の可能性(討論)
    o 小松尚平(東京大学学際情報学府院生)
    o 鈴木親彦(群馬県立女子大学准教授)
    o 冨田萌衣(東京大学教養学部学生)
    o長尾洋一郎(講談社KODANSHA techゼネラルネージャー)
    o原田真喜子(東京大学特任研究員)
    o樋口恭介(作家、東京大学客員准教授)
    o渡邉英徳(東京大学教授):司会
    oもうお一人調整中     
  3. 質疑応答

(4)参加(聴講)自由、下記からアクセスしてください。
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/87459846496?pwd=LKKowHSirLwgeQqDgkbIofnZjJVjg6.1

8/9.5/16ミリフィルムに記録されたダンス映像を探しています。(締切 2023/9/30)

8/9.5/16ミリフィルムに記録されたダンス映像を探しています。(締切 2023/9/30)
https://x.com/dance_archive/status/1696942920010707374?s=20

NPO法人ダンスアーカイヴ構想は、2023年度EPAD事業の一環として、ダンス映像の調査・収集に取り組んでいます。8ミリフィルム、9.5ミリフィルム、16ミリフィルムに記録されたモダンダンス、舞踏の映像についての情報をお寄せ下さい。

1920年代、日本ではモダンダンスと9.5ミリフィルム撮影カメラがほぼ同時期に西洋から導入され、普及が始まりました。その当初から映像作家やカメラ愛好家達が好んで被写体としたのは舞踊家でした。やはり同時期に刊行を始めた雑誌アサヒグラフには、舞踊家を招いた撮影会の広告が頻繁に掲載されています。プロアマを含めた、小型映画制作の歴史は、16ミリ、8ミリ、ビデオテープなどのメディアの変遷を経て現在に繋がっています。デジタル技術の進展の一方で、このような映像メディアは消滅の危機に瀕しています。本プロジェクトは、フィルムに記録されたダンス映像の収集を広く呼びかけることで、貴重な文化資産の発掘、保存に貢献することを目指しています。

  • 調査収集対象
    9.5ミリフィルム、8ミリフィルム、16ミリフィルムに記録されたモダンダンス、舞踏の映像
  • 募集受付
    2023年9月30日まで
  • 応募方法
    info@dance-archive.net まで、お名前、ご連絡先とお手元のフィルムについてわかる範囲の情報をメールでお寄せ下さい。内容が不明の場合でもお預かりして調査することが可能です。

EPADとは

2020年より新型コロナウイルス感染症による舞台芸術業界の危機に対して、文化庁の文化芸術収益力強化事業を受託して活動を開始しました。2023年に一般社団法人EPADとして法人化。設立当初より「芸術文化と共に生きる」を理念にデジタルアーカイヴを作り手と観客を繋ぐ重要な存在と捉え、全国に散逸する舞台に関わる様々な映像や記録(戯曲や過去に舞台美術家が手がけた作品の資料、ポスターなど)の収集とデジタルアーカイヴ化に着手しました。また、インターネット配信のための権利処理支援や新技術による収録支援など映像利活用のための様々なサポートも同時に行っています。

主催:一般社団法人EPAD
助成 : 文化庁文化芸術振興費補助金 (統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業 (アートキャラバン2) )    独立行政法人日本芸術文化振興会 

協力団体 : NPO法人ダンスアーカイヴ構想
調査協力 : NPO法人アート&ソサイエティ研究センター