第 6 回研究大会第 1 部企画セッション (サテライト・プログラム)

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第 1 部企画セッション一覧 (終了しました)

  1. 都市における文化資源のアーカイビング (2021/4/25 (日) 10:00~12:00)
  2. ビヨンドブックの可能性:書籍、電子書籍を超える (2021/4/28 (水) 13:00~15:00)
  3. ハンズオンワークショップ ジャパンサーチの可能性を引き出す (2021/4/22 (木) 18:00~19:30)
  4. アジア太平洋戦争関連資料の保全・継承とデジタルアーカイブ (2021/4/29 (木・休) 15:00~17:00)
  5. 「肖像権ガイドライン」の正式公開と今後の展望 (2021/4/26 (月) 14:30~16:00)

第 6 回研究大会第 1 部企画セッション (サテライト・プログラム) (終了しました)

  1. 都市における文化資源のアーカイビング
    ●日時: 2021年4月25日 (日) 10:00~12:00
    ●企画趣旨
    都市では、住民、企業、NPO、宗教団体、行政機関などの多様なステークホルダーが互いに関係性を持って日々活動し、衣食住等の生活様式、生活・活動の場を提供するインフラや建築物、催し事や祝祭などを生み出してきた。これらは次の展開のための文化資源となるが、状況によっては再構成が困難なまでに消去されることも稀ではない。特に、都市は都市ゆえに常に開発の強い圧力にさらされ続けており、とりわけ、市街地が変化しやすい制度的環境にある我が国においては、文化資源がその価値が顧みられる余裕もないままに失われる危険に晒されている。それゆえ、都市の文化資源のアーカイブ活動(アーカイビング)においては、文化資源の生成流転を冷静に見極めつつ適切な方法の検討を続けていく必要がある。
    本ワークショップでは、東京都心部でデジタル技術を使った文化資源のアーカイビングを行う複数の団体による事例報告を行い、デジタル化の可能性と限界、アーカイビングの粒度、アーカイブシステムの持続可能性の3つの視点から、互いに参照し合えるようなオープンなモデルの提示を目指して議論する。
    ●構成および登壇者

    • 企画説明「都市における文化資源のアーカイビング:地図、記憶、映像 における取り組みから考える」中村雄祐(東京文化資源会議幹事/東京大学)
    • 報告1「東京文化資源会議・地図ファブプロジェクトチームの活動:地図のアーカイブ方法の検討とその活用実践」
      • 真鍋陸太郎(東京文化資源会議・地図ファブPT / 東京大学)
      • 鈴木親彦(東京文化資源会議・地図ファブPT / ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター)
    • 報告2「文京区本郷における銭湯・旅館・喫茶店等での具体的な取り組みについて」
      • 栗生はるか(東京文化資源会議・本郷のキオクの未来PT / 文京建築会ユース代表)
      • 三文字昌也(東京文化資源会議・本郷のキオクの未来PT / 東京大学大学院)
    • 報告3「空間3Dスキャンとその利活用について」
      松尾遼(東京ケーブルネットワーク)
    • 討論「デジタル化の可能性と限界、アーカイビングの粒度、アーカイブシステムの持続可能性」
  2. ビヨンドブックの可能性:書籍、電子書籍を超える
    ●日時: 2021年4月28日 (水) 13:00~15:00
    ●企画趣旨
    現在東京大学情報学環DNP寄付講座では、書籍・電子書籍のようなパッケージ型ではなく、デジタルコンテンツ本来の特性・メリットを生かしたネットワーク型・オープン型の知的構成物(「ビヨンドブック」略してBB)の研究開発に取り組んでおり、その最初の成果としてプロダクトデザインがまとまったところです。本セッションでは、その成果を披露し、パネリスト、会場からのご意見をいただき、今後の改善の参考にしたいと考えています。また、出版界が担ってきた書籍・電子書籍の制作・流通の中で、BBがどのような新たな役割を果たせるか、社会的側面の議論も行いたいと思います。
    ●構成

    • 電子書籍等デジタルコンテンツ提供に係る出版界の動向と方向性(報告):
      吉羽治 講談社取締役
    • ビヨンドブック(BB)のプロトタイプ(報告)
      BB制作タスクフォース
    • 報告者、コメンテータを交えた討論:30分
      司会:柳与志夫(東京大学情報学環)

    ●プロジェクト関係者(当日参加)

    • 開発チーム
      井関貴博(東京大学情報学環)、谷川智洋(東京大学情報理工学系研究科)、中澤敏明(東京大学情報理工学系研究科)、中村覚(東京大学史料編纂所)、野見山真人(Creative Technologist / Technical Artist)、前沢克俊(東京大学情報学環)、美馬秀樹(東京大学工学系研究科)、柳与志夫(東京大学情報学環):発表代表者
    • 試作コンテンツ提供
      倉田卓史(講談社ブルーバックス出版部)
  3. ハンズオンワークショップ ジャパンサーチの可能性を引き出す
    ●日時: 2021年4月22日 (木) 18:00~19:30
    ●企画趣旨
    2020年8月に正式公開されたジャパンサーチを実際に使って見るワークショップ
    ●登壇者
    (1) 学校教育とジャパンサーチ 大井 将生 (東京大学大学院情報学環)
    (2) 科学博物館とジャパンサーチ 大西 亘 (神奈川県立生命の星・地球博物館)
    (3) ウィキペディア・タウンとジャパンサーチ 伊達 深雪(京都府立久美浜高等学校兼京都府立丹後緑風高等学校久美浜学舎)
    ファシリテータ: 福島 幸宏 (東京大学大学院情報学環)
  4. アジア太平洋戦争関連資料の保全・継承とデジタルアーカイブ
    ●日時: 2021年4月29日 (木・休) 15:00~17:00
    ●企画趣旨
    SIG「戦争関連資料に関する研究会」の活動の中間報告と浮かび上がった課題について討議します。
    体験者がそれぞれの「記憶」を、「語る」という行為を介して次世代につなぐ「継承の時代」から、さまざまな「記録」にアクセスすることによって認識を深める「共有の時代」へ――戦後75年は、「戦争」に向ける歴史的眼差しにとって、大きな節目となるメモリアルイヤーでした。語り手の不在、資料の散逸、一つひとつの出来事に目線を合わせることの難しさが、私たちの前には立ちはだかっています。戦争資料館や記憶・記録の伝承を掲げた組織・施設・活動、図書館や郷土資料館といった地域に根差した文化施設は、この「節目」をどう越えていこうとしているのでしょうか。戦後76年目の国内各地の動きを俯瞰しながら、未来にむけて「平和」を創造しつづけていくための条件について、考えてみたいと思います。
    (1)プレリサーチから見えてきた課題と事例報告
    (2)メタデータ・スキーマの共有による情報連携の構想
    ●登壇者
    基調報告:水島久光(東海大学)
    事例報告:富田三紗子(大磯町郷土資料館)小山元孝(NPO法人TEAM旦
    波、京丹後市役所)
    メタデータスキーマ(提案):椋本輔 (学習院大)上松大輝 (国立情
    報学研究所)
  5. 「肖像権ガイドライン」の正式公開と今後の展望
    ●日時: 2021年4月26日 (月) 14:30~16:00
    ●企画趣旨
    デジタルアーカイブ学会では、2021年4月、「肖像権ガイドライン」の学会公認バージョンを公開します。本セッションでは、当学会会長、ガイドライン策定メンバー、その他肖像の利用に関するステークホルダーが登壇し、肖像権ガイドラインの今後の活用のあり方等について議論します。
    ●登壇者
    吉見俊哉(東京大学大学院情報学環教授、当学会会長)
    福井健策(弁護士、法制度部会長)
    数藤雅彦(弁護士、法制度部会副部会長)
    内田朋子(共同通信社)
    佐藤竜一郎(世界文化ホールディングス)
    持家学(ゲッティイメージズジャパン)
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