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デジタルアーカイブに関する無料法律相談会 (会員向け)(締切 2024/3/28)

学会員のみなさま

法制度部会では、この度、本年4月~5月を実施時期として、学会員向けに、デジタルアーカイブに関する無料法律相談会を実施いたします。

実施方法は、従前の同様の企画と同じく、Zoomを用いたオンラインによる相談対応となり、具体的な日程は、申込者と別途協議のうえ決定いたします。

申込みにあたっては、以下のリンクからお申込みください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd9c766fsCJ4S1N7rZT6JvQRJA4fo3xNSi0TbZW128hfXaeDw/viewform
申込みの締切は、2024年3月28日です。
なお、以前に無料法律相談を利用された会員の方でもお申込みいただけますが、応募者多数の場合には、利用されたことのない会員を優先させていただく場合があります。

その他、本企画の詳細や、注意事項等につきましては、以下のページをご覧ください。
https://hoseido.digitalarchivejapan.org/sodan/
また、過去にどのようなご相談を受けていたか、との点に関しては、学会誌の2023年7巻4号に掲載された、
「デジタルアーカイブ学会の法律相談から見る著作権等の諸問題」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsda/7/4/7_173/_article/-char/ja
につきましても参考にしていただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

記録映画アーカイブ・プロジェクト 第15回研究上映会「映画『夜明けの国』 –時枝俊江監督の希望と挫折」(2024/3/9)

記録映画アーカイブ・プロジェクト 第15回研究上映会「映画『夜明けの国』 –時枝俊江監督の希望と挫折」(2024/3/9)

  • 日時:2024年3月9日(土)14:00-16:40(13:30開場)
  • 会場:東京大学本郷キャンパス ダイワユビキタス学術研究館3F 石橋記念ホール
    https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_14_04_j.html
  • 定員:100名(参加無料・当日先着順・申し込み不要)
    ※満員の際は入場できない場合がありますことをご了承ください。
  • 上映:「夜明けの国」(1967年/110分/カラー/岩波映画製作所)
  • お話:坂口康(映像プランナー、本作助監督)
  • 司会:朱子奇(東京大学大学院学際情報学府博士課程)

第15回目は、岩波映画製作所のアーカイブの中から、文化大革命の最中に中国で撮影された貴重な記録映画を上映します。
1966年8月から1967年1月まで、およそ半年をかけて中国の東北地方を中心に取材・撮影された『夜明けの国』は、文革当時の中国社会を記録した珍しい作品です。本作は35mmフィルムで撮影されましたが、今回、4kスキャンでデジタル化することによって鮮明な映像が蘇りました。*会場の都合で4K動画をダウンコンバートしたBlu-rayで上映します。
監督は日本を代表する女性監督の一人、時枝俊江。国立映画アーカイブの企画「日本の女性映画人(2) ―1970-1980年代」(2024年2月6日-3月24日)では時枝監督の特集が組まれ、本作を含む21作品を上映予定です。今回は、それに先駆けて上映します。

<国立映画アーカイブ・日本の女性映画人(2) ―1970-1980年代>
https://www.nfaj.go.jp/wp-content/uploads/sites/5/2023/12/NFAJ-No52.pdf

完成後、時枝監督は本作について多くを語りませんでした。その理由は何なのか。上映後に、本作助監督である坂口康さんをお迎えして、撮影当時の状況やこの映画に込められた時枝監督の思いなどについてお話を伺います。

主催:記録映画アーカイブ・プロジェクト(東京大学大学院情報学環丹羽美之研究室)
お問い合わせ:記録映画保存センター(運営窓口)
Tel: 03-3222-4249 Email: center_otoiawase@kirokueiga-hozon.jp

今後、過去のフィルム作品はデジタル化して利活用することが多くなりますが、デジタル化に当たりオリジナルの画質をどう保証するのかが問題となります。
デジタル化に関心ある方にご案内をお願い致します。

リレーションズ+芸術祭・まちづくり研究連携「能登半島地震と芸術祭の未来」オンライン座談会(2024/2/27)

リレーションズ+芸術祭・まちづくり研究連携プロジェクト
フォーラム01 能登半島地震と芸術祭の未来(前編)
(2024/2/27)

  • 日時:2024年2月27日(火)19:15〜21:00
    開催方式:オンライン
  • ゲスト:
    関口正洋(アートフロント・ギャラリー)
    三浦伸也(防災科学技術研究所)
  • パネリスト:
    村田麻里子(関西大学)
    暮沢剛巳(東京工科大学)
    太下義之(同志社大学)
    山口誠(獨協大学)
    潘夢斐(國學院大学)
  • モデレーター:
    毛利嘉孝(東京藝術大学)
    吉見俊哉(國學院大学)

2024年元旦夕方、私たちは列島各地で大きな地面の揺れを感じました。慌ててテレビをつけると、震源が能登半島であることが伝えられていました。その後、徐々に被害状況が伝えられ、奥能登の珠洲、輪島、七尾地方が甚大な被害を受けたことがわかってきました。ショックでした。実は、この「リレーションズ」連携の対話プロジェクトを始めようとしているメンバーは、昨年11月、まさに珠洲・七尾の芸術祭やまちづくりの現場を訪ね、何人もの方々からエキサイティングな話を聞いてきたばかりでした。これからこの地方の方々と、どのような持続的なつながりを形成していけるかを考えていた矢先の震災でした。
能登半島の文化と芸能、アート、そしてまちの生業と観光がこれからどうなっていくのかということは、単に日本の一地方の震災復興にとどまらず、日本全体の文化とアート、地域社会の未来に関わる課題です。今回のフォーラム01は、そのような課題に向けて、まず奥能登芸術祭を現地でマネージされてこられたアートフロントの関口正洋さんから芸術作品の被害の現状についてお話しいただき、次に防災科学技術研究所の三浦伸也さんから震災からの復旧の現状と将来の人口予測についてお話しいただきます。その上で、本プロジェクトのメンバーである村田、大下、暮沢、山口、藩等のパネリストを交えて議論を深めていくつもりです。モデレーターは、毛利と吉見が務めます。
直前のご案内となり、誠に恐縮ですが、この日、部分的にでもご都合がつくようでしたら、ぜひ下記から視聴をお申込みください(無料です)。追って、リンク先をメールでご案内します。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdSRBDe_I_S_yIg9UVK5rbythQmAnDFAXBMW_t_3WCf1ixwvA/viewform

産業とデータ・コンテンツ部会「DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」(第22回)の開催について(2024/2/27)

産業とデータ・コンテンツ部会DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」(第22回)の開催について(2024/2/27)

デジタルアーカイブ学会(JSDA)「産業とデータ・コンテンツ部会」では、デジタルアーカイブ振興に関わる産学連携の見取り図とロードマップの構築を目指して2022年度から月1回のペースで「DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」を開催して参りました。第22回の開催案内をお送りしますので、皆様の(アーカイブ視聴を含め)積極的にご参加ください。また今後の回でのご発表も募集しておりますのでよろしくお願い致します。

1. 実施概要
(1)日 時:2024年2月27日(火)10:00~12:00
(2)形 式:ZOOMウェビナーによるオンライン(アーカイブ配信も行います)
(3)プログラム(予定)
司会:調整中
(発表開始時刻は目安です。前後する可能性がありますがご了承ください。)

  • 10:00~「VRセラピー墓~魂の記憶」
    高砂 充希子氏(Studio Mikix)
  • 10:18~「AIレシート小説を介したユースケース」
    藤本 秦平氏(東京大学大学院学際情報学府/株式会社ARCRA 代表取締役社長)
  • 10:36~「アート・工芸作品のプラットフォームB-OWND(ビーオウンド)について」
    吉田 清一郎氏(株式会社丹青社)
  • 10:54~「NFTの現状とReal World Assets(RWA)領域の可能性について」
    施井 泰平氏(スタートバーン株式会社/株式会社アートビート/東京大学生産技術研究所)
  • 11:12~「地域の記憶を記録する―知の共有地 “信州デジタルコモンズ” のご紹介」
    森 いづみ氏(県立長野図書館)
  • 11:30~ 総合討論・意見交換

2. 参加について
(1)対象者:デジタルアーカイブ学会会員、DAPCON会員、DARA参加機関、その他関係者
(2)参加費:無料
(3)申し込み:https://docs.google.com/forms/d/1WheQUFEBs1XJ7gY19gK7AXs0jhVDo7gKLGrKzPFpPGk/edit

長久手市文化の家 開館25周年記念シンポジウム「舞台芸術を未來へつなぐアーカイブ 地域の文化施設からひろがる舞台芸術の可能性」(2024/3/24)

音楽や演劇、ダンスなどの舞台芸術は、上演されるその場限りでしか存在できないものであり、残された周辺の資料のみが上演の証拠となります。しかし、特に都市部以外において、各地での上演資料を誰がどのように保存し、どう活用していけるのか、これまで十分に議論されてきませんでした。本シンポジウムでは、各地の実践者や研究者を招き、地域の文化施設はどのように舞台芸術アーカイブへの取り組みができるのかを検討する場です。

日時:3月24日(日)13:00~16:30
会場:長久手市文化の家 森のホール(オンライン配信あり)
料金:無料(要申込)

申込フォーム https://forms.gle/NkzMAAExc4XmeobM9
シンポジウム詳細 https://bunkanoie.jp/archives/5735

プログラム

  • 第1部:舞台芸術アーカイブと劇場の蓄積
    岡室 美奈子(早稲田大学文化推進部参与・文学学術院教授)
    「舞台芸術アーカイブのゆるやかな定義と早稲田大学演劇博物館の実践」
    生田 創(長久手市文化の家館長) 「長久手市文化の家の25年間」
    山本 宗由(長久手市文化の家)  「長久手市文化の家のアーカイブ活動について」
  • 第2部:地域の劇場と芸術アーカイブ
    井出 竜郎(アート&ソサイエティ研究センター)
    「アート・プロジェクトのアーカイブ構築から考える可能性」
    新里 直之(京都芸術大学舞台芸術研究センター)
    「未来の創造、コミュニケーションの創発に向けてーー京都市内における劇場のアーカイブ活動」
    渡邉 朋也(山口情報芸術センター[YCAM])
    「創造の連なり—作品の修復・保存から始まる再創造」
  • 第3部:登壇者によるパネルディスカッション

早稲田大学演劇博物館 紹介予定派遣 常勤嘱託<専門職:デジタルアーカイブ開発・運用>募集

早稲田大学演劇博物館 紹介予定派遣 常勤嘱託<専門職:デジタルアーカイブ開発・運用>募集

・業務内容
早稲田大学演劇博物館において、以下の業務に従事する。
1.演劇博物館デジタル・アーカイブの運用業務
2.博物館資料のデータベース設計に関する業務
3.演劇博物館の情報化技術支援に関する業務
4.公的資金等外部資金獲得の申請書作成業務
5.その他、演劇博物館運営に関わる一般事務
6.上記担当業務における日次の進捗管理
7.上記担当業務における他業務担当者・関連箇所との恒常的な連絡調整
8.その他、事務所運営に関する一般業務および職場運営上不可欠な臨時的業務
【参考URL】早稲田大学演劇博物館 https://www.waseda.jp/enpaku/

・募集人数
1名

・受入資格
常勤嘱託

・紹介予定派遣期間
2024年4月1日~2024年9月30日
※開始日によって紹介予定派遣期間は異なります

・採用予定日
2024年10月1日
※紹介予定派遣期間中の勤務状況・面談等を考慮の上、早稲田大学と該当者双方の合意に基づいて採用を決定

・契約期間
採用予定日から2025年9月30日まで(契約更新あり・最長2029年9月30日まで)

・応募資格
次の条件を満たす方
1.大学卒業以上の学歴を有する方
2.デジタル・アーカイブ業務の経験を3年以上お持ちの方
3.プロジェクトマネージメント経験があれば尚可
4.静止画・動画の撮影・管理の知識を有する方
5.パソコン、サーバーの知識を有する方(Excel、Word、Photoshopは必須)
6.資格に関わらず、過去に本学と雇用契約があった方は、退職後1年を経過している方。
­    過去に嘱託職員として本学での就業経験があった方は、<演劇博物館>での就業経験がない方。

・勤務条件
■勤務地:早稲田大学演劇博物館
東京都新宿区西早稲田1-6-1(早稲田キャンパス)
■勤務時間:月曜日~金曜日 9:00~17:15(休憩1時間)
■休日:日曜日・土曜日・年末年始・国民の祝日(授業実施日を除く)・臨時休業日・創立記念日
■休暇:年次有給休暇・両立支援休暇・夏季一斉休暇・年始一斉休暇等
※土曜日等の休日に出勤の場合は、他の曜日に振替休日を付与
※シフト勤務(勤務時間の前倒しまたは後ろ倒し)の可能性あり
※時間外勤務をお願いすることがあります
■派遣期間時の待遇:1,919円/時
※交通費支給なし
■待遇:本学規程による。常勤嘱託・専門嘱託2号等級
(月額315,300円、賞与年間3ヵ月、別途通勤定期券代支給、契約更新時に昇給の可能性あり)
■社会保険:厚生年金、健康保険、介護保険、労災保険、雇用保険

・選考スケジュール
■リクルートスタッフィング内選考:随時
■早稲田大学書類選考結果:随時
■早稲田大学面接・適性検査:随時
※早稲田キャンパス内で実施予定
■結果:面接後、2,3日程度となります。
※リクルートスタッフィングより結果通知いたします

早稲田大学では嘱託職員の採用を紹介予定派遣で行っています。応募手続きは下記、リクルートスタッフィングにて進めて下さい。

・応募方法
リクルートスタッフィングのサイトより登録、応募手続きを行ってください。 →この求人に応募する
※既にリクルートスタッフィングへ登録されている方は、下記メールまで応募のご連絡をください。
※紹介予定派遣の仕組みについて知りたい方は こちら から。
※早稲田大学の嘱託職員採用ページを見たい方は こちら から。

・問い合わせ先
株式会社 リクルートスタッフィング 早稲田大学グループ 担当者:鹿倉
Mail:daigaku2@r-staffing.co.jp

早稲田大学は、職員の採用等において、国籍、性別、信条、障がいを理由とするいかなる差別も行ないません。

地域アーカイブ部会 会員の募集について(2024/2/1)

地域アーカイブ部会で今後さまざまな活動を展開するために、学会のメンバーから部会員を募集します。

地域アーカイブ部会では、各地の図書館、博物館、資料館、美術館などの他、デジタルアーカイブを運営、あるいは立ち上げようという個人や団体、コミュニティをどのようにサポートするのかなどを部会員の皆さんと考えていこうと思います。

まずは、皆さんに加わっていただき、定期的にミーティング、勉強会を開催します。その中から互いに交換できる工夫や知見、アイデアを生み出していくことができればと思います。

まずは、部会の進め方やミーティングの持ち方、勉強会の提案などを入会される皆さんと考えていきたいと思います。

入会希望の方は、下記のフォームに記入をお願いします。

地域アーカイブ部会 部会長 宮本聖二

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd9lZ5Tf85fcQRf25TK07OJSME3c7Ir0OEbEABbXTZrP-qVXA/viewform

『デジタルアーカイブ学会誌』2023年11月号がオンライン公開されました(2024/1/19)

『デジタルアーカイブ学会誌』第7巻第4号(2023年11月号)がJ-STAGEにてオンライン公開されました。

内容は以下のとおりです。

特集:著作権の現在地

連載特集 デジタルアーカイブ憲章

第3回DAフォーラム

学会活動から

フルペーパー 実践論文

  • 上演演目データの整理・分類における諸課題:18~20世紀のオペラ公演を例に 岡本 佳子, 坂部 裕美子, 神竹 喜重子, 荒又 雄介, 辻 昌宏, 大河内 文恵, 平野 恵美子, 小石 かつら
    https://doi.org/10.24506/jsda.7.4_e25

フルペーパー 研究論文

  • モチーフ語の共起ネットワークを用いた展覧会キュレーションの比較分析 原 翔子, 永崎 研宣, 高木 聡一郎, 大向 一輝
    https://doi.org/10.24506/jsda.7.4_e45

以上

産業とデータ・コンテンツ部会「DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」(第21回)の開催について(2024/1/30)

産業とデータ・コンテンツ部会DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」(第21回)の開催について(2024/1/30)

このたびの能登半島地震により、被害を受けられた方とそのご家族、関係の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
デジタルアーカイブ学会(JSDA)「産業とデータ・コンテンツ部会」では、デジタルアーカイブ振興に関わる産学連携の見取り図とロードマップの構築を目指して2022年度から月1回のペースで「DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」を開催して参りました。第21回の開催案内をお送りしますので、皆様の(アーカイブ視聴を含め)積極的にご参加ください。また今後の回でのご発表も募集しておりますのでよろしくお願い致します。

1. 実施概要
(1)日 時:2024年1月30日(火)10:00~12:00
(2)形 式:ZOOMウェビナーによるオンライン(アーカイブ配信も行います)
(3)プログラム(予定)
司会:調整中
(発表開始時刻は目安です。前後する可能性がありますがご了承ください。)

  • 10:00~「株式会社プリコグが取り組む舞台映像デジタルアーカイブのバリアフリー対応」
    金森香氏(株式会社プリコグ)
  • 10:18~「デジタルアーカイブと知識コモンズ」
    西川開氏(筑波大学 図書館情報メディア系)
  • 10:36~「低コストなデータ共有のための静的デジタルアーカイブジェネレータの提案」
    阿達藍留氏(東京大学大学院)
  • 10:54~「市民科学による地域文化資源の継承―高知県で広がる活動モデルとプラットフォーム活用―」
    楠瀬慶太氏(高知工科大学地域連携機構客員研究員)
  • 11:12~「展覧会のディスタントビューイング」
    原翔子氏(東京大学大学院 学際情報学府)
  • 11:30~ 総合討論・意見交換

2. 参加について
(1)対象者:デジタルアーカイブ学会会員、DAPCON会員、DARA参加機関、その他関係者
(2)参加費:無料
(3)申し込み:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdTie5h8NVZJQVFtT0VuNsHv4LcOieAF5mnDE52zG7WxSEGaQ/viewform

令和6年能登半島地震で被災されたみなさまへ

2024年1月1日に発生した奥能登地方を震源とする地震は、能登半島を中心に甚大な被害を生じさせました。被害の全容は今もわかっておらず、行方不明者の捜索も続き、孤立地区も各地に残っています。学会として、まずこの地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申しあげ、現在も続く救助作業の円滑な進行と寸断されている道路やライフラインの復旧を願います。

私たちデジタルアーカイブ学会は、昨年(2023年)11月に学会大会を金沢で開催させていただき、石川県の皆様に大変お世話になりました。主会場とさせていただいた石川県立図書館をはじめとする諸施設の素晴らしさはもちろんですが、石川県全体に蓄積されてきた文化の厚み、それを継承・発展させてきた方々のご努力に深い敬意を感じてきました。

とりわけ今回、最も被害が深刻な珠洲市、輪島市、七尾市などの能登地方は、日本海を通じた交流と商業、漁業、文化の蓄積が抜きん出て豊かな地域で、多くの人が、この地域に住む人々の気骨や郷土愛に心を動かされてきました。そのような地方が、今回、甚大な被害を受けていることに胸が締めつけられるような思いです。

今後、事態は震災被害への応急対応から復興へと推移していくでしょう。その際、最も大切なことは、震災の経験や震災前の地域の記憶を後世に残していくことだと思います。振り返れば、デジタルアーカイブをめぐる多くの取り組みが、東日本大震災後の被災地で始まりました。本学会の原点のひとつも、そこにあります。今回の地震で大きな被害を受けた石川県、特に能登半島地域が、今後、どのようにこの被災や震災前の記憶を未来に継承していくか、少なくともその一部で、私たちデジタルアーカイブ学会とその会員は、できる限り被災地に寄り添い、わずかばかりでも力になることができればと願っています。

デジタルアーカイブ学会
会長 吉見俊哉