jsda のすべての投稿

【当日資料】シンポジウム「デジタルアーカイブをつくる人になるには?」(2024/8/1)

デジタルアーカイブ学会(JSDA)「人材養成・活用検討委員会」では、これまでデジタルアーカイブの企画・開発・活用・運営を担う人材の養成、デジタルアーキビストの在り方や国家資格化の可能性にむけて活動を行ってきました。本シンポジウムではこれまで検討された社会に求められるデジタルアーキビスト像の在り方と、それを踏まえた国家資格化の方向性について中間報告を行いたいと思います。さらに、デジタルアーキビストの方向性やデジタルアーカイブ憲章、法整備状況への動向など様々な角度から、「デジタルアーカイブをつくる人になるには?」を、多様な実践場面で活躍される方々との意見交換や事前アンケートを交えて、今後の人材養成の在り方を皆様と考えてみたいと思います。

シンポジウムの構成:
司会:福島幸宏(慶応義塾大学)

1.趣旨説明(2分)
井上透(デジタルアーカイブ学会人材養成・活用検討委員会委員長、岐阜女子大学)

2.デジタルアーキビスト像(15分)
細矢剛(国立科学博物館)、福島幸宏(慶応義塾大学)

3.デジタルアーキビストの国家資格に向けた検討状況(人材養成・活用検討委員による活動の中間報告)(15分)
吉川晃(岐阜女子大学客員教授、元筑波大学副学長)、井上透(岐阜女子大学)

4.デジタルアーカイブ憲章と人材育成、デジタルアーカイブ法整備への動向(15分)
福井健策(デジタルアーカイブ学会法制度部会長、弁護士・日本大学芸術学部客員教授)

5.文化と経済の好循環と基盤としてのデジタルアーカイブ(15分)
吉見俊哉(デジタルアーカイブ学会会長、國學院大學、東京大学名誉教授)

<休憩:10分>

6.総合討論・意見交換(45分)

  • デジタルアーカイブ学会員及び日本デジタルアーキビスト資格認定機構認定デジタルアーキビスト資格取得者等へのアンケート紹介
  • 総合討論

デジタルアーカイブ学会第9回研究大会 一般研究発表募集

11月1日(金)- 2日(土)開催の第9回研究大会で、一般研究発表を募集しております。

[一般研究発表演題募集]
https://taikai.digitalarchivejapan.org/9th/researchpresentation/
をご参照の上、ふるってご応募ください。

  • 日時: 2024年11月2日(土)
  • 場所: 東京大学本郷キャンパス法科大学院 総合教育棟
  • 発表者と発表費
    ・登壇者は会員に限ります(共同発表者は会員でなくても構いません)。
    ・非会員の方はご入会ください。
    ・発表費
     正会員・賛助会員 2,000円
     学生会員 無料
  • 発表の分野
    デジタルアーカイブに関わる制度・政策、著作権等関連法制度、教育利用、人材育成、関連産業、地域活動、図書館・博物館等、関連技術開発、規格・基準・フォーマット等、データベース、データ保存、災害・防災利用、コンテンツ編成、学術情報基盤整備、ほか
  • 演題募集締切 2024年8月5日(月) 2024年8月12日(月)
    ・こちら https://forms.gle/PM1B1unxJzvuhN5X6 からお申し込みください。
  • 採択通知と予稿提出依頼 2024年8月19日(月)

審査委員会で採択の可否を決定します。

人と防災未来センター震災資料専門員の募集について(締切 2024/8/7)

人と防災未来センター震災資料専門員の募集について(締切 2024/8/7)

人と防災未来センター資料室では、阪神・淡路大震災の記憶を風化させることなく、被災者の思いと震災の教訓を次世代へ継承するため、震災や防災に関する資料を収集・蓄積し、防災情報を市民にわかりやすい形で整理し、発信していく事業を行っています。

このたび、令和6年10月採用の「震災資料専門員」(若干名)の募集を行いますので、震災資料の収集・保存や活用等に関心をお持ちで、意欲のある方々のご応募をお待ちしています。

応募にあたっては、添付の募集要項を十分に確認の上、ご応募ください。

締切:令和6年8月7日(水)
募集要項(PDF):必ずお読みください
https://www.dri.ne.jp/wp/wp-content/uploads/R6_bosyu_yoko2.pdf
履歴書(RTF): 様式指定です
https://www.dri.ne.jp/wp/wp-content/uploads/R6_rireki_syo2.rtf

『デジタルアーカイブ学会誌』(DAフォーラム予稿集)がオンライン公開されました(2024/7/20)

『デジタルアーカイブ学会誌』第8巻第S1号(DAフォーラム予稿集)がJ-STAGEにてオンライン公開されました。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsda/8/s1/_contents/-char/ja

7月21日(日)にオンライン開催される第4回DAフォーラムの予稿集となります。
https://daf.digitalarchivejapan.org/4th/

産業とデータ・コンテンツ部会「DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」(第25回)の開催について(2024/7/25)

産業とデータ・コンテンツ部会DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」(第25回)の開催について(2024/7/25)

デジタルアーカイブ学会(JSDA)「産業とデータ・コンテンツ部会」では、デジタルアーカイブ振興に関わる産学連携の見取り図とロードマップの構築を目指して2022年度から月1回のペースで「DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」を開催して参りました。第25回の開催案内をお送りしますので、皆様の(アーカイブ視聴を含め)積極的にご参加ください。また今後の回でのご発表も募集しておりますのでよろしくお願い致します。

1. 実施概要
(1)日 時:2024年7月25日(木)13:00~15:00
(2)形 式:ZOOMウェビナーによるオンライン(アーカイブ配信も行います)
(3)プログラム(予定)
司会:太下義之氏(文化政策研究者、同志社大学教授)
(発表開始時刻は目安です。前後する可能性がありますがご了承ください。)

  • 13:00~「『つるおかおうち御膳』の取組発信事例について」
    俵谷 敦子氏、鈴木 泰行氏(鶴岡食文化創造都市推進協議会 事業推進員)
  • 13:18~「当事者意識を育むデジタルアーカイブ活用型防災学習」
    宮田 諭志氏(成城学園初等学校)
  • 13:36~「自動翻訳技術の発展」
    永野 量平氏(TOPPAN株式会社 ソーシャルイノベーションセンター 多言語ビジネス開発部)
  • 13:54~「デジタルアーカイブの普通教科「情報」への展開」
    久世 均氏(岐阜女子大学デジタルアーカイブ研究所)
  • 14:12~「メタバースでよみがえる街と暮らし−−教育版マインクラフト×アーカイブ資料を活用した広島平和学習ワークショップ」
    片山 実咲氏(東京大学大学院学際情報学府)
  • 14:30~ 総合討論・意見交換

2. 参加について
(1)対象者:デジタルアーカイブ学会会員、DAPCON会員、DARA参加機関、その他関係者
(2)参加費:無料
(3)申し込み:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScinhWj0tzcpowCBJuUqsccJQ0M3xcSgxMETf-l4rQFT5tfKg/viewform?usp=sf_link

デジタルアーカイブ学会シンポジウム「デジタルアーカイブをつくる人になるには?」(2024/8/1)

デジタルアーカイブ学会(JSDA)「人材養成・活用検討委員会」では、これまでデジタルアーカイブの企画・開発・活用・運営を担う人材の養成、デジタルアーキビストの在り方や国家資格化の可能性にむけて活動を行ってきました。本シンポジウムではこれまで検討された社会に求められるデジタルアーキビスト像の在り方と、それを踏まえた国家資格化の方向性について中間報告を行いたいと思います。さらに、デジタルアーキビストの方向性やデジタルアーカイブ憲章、法整備状況への動向など様々な角度から、「デジタルアーカイブをつくる人になるには?」を、多様な実践場面で活躍される方々との意見交換や事前アンケートを交えて、今後の人材養成の在り方を皆様と考えてみたいと思います。


主催:デジタルアーカイブ学会
日時:2024年8月1日(木)19時~21時
場所:Zoomによるオンライン開催

参加登録方法:
https://keio-univ.zoom.us/j/85170083708?pwd=Pbk8b5jTNTegEM4auBSzAn9LCdwixr.1

シンポジウムの構成:

司会:福島幸宏(慶応義塾大学)

  1. 趣旨説明(2分)
    井上透(デジタルアーカイブ学会人材養成・活用検討委員会委員長、岐阜女子大学)
  2. デジタルアーキビスト像(15分)
    細矢剛(国立科学博物館)、福島幸宏(慶応義塾大学)
  3. デジタルアーキビストの国家資格に向けた検討状況(人材養成・活用検討委員による活動の中間報告)(15分)
    吉川晃(岐阜女子大学客員教授、元筑波大学副学長)、井上透(岐阜女子大学)
  4. デジタルアーカイブ憲章と人材育成、デジタルアーカイブ法整備への動向(15分)
    福井健策(デジタルアーカイブ学会法制度部会長、弁護士・日本大学芸術学部客員教授)
  5. 文化と経済の好循環と基盤としてのデジタルアーカイブ(15分)
    吉見俊哉(デジタルアーカイブ学会会長、國學院大學、東京大学名誉教授)

    <休憩:10分>

  6. 総合討論・意見交換(45分)

・デジタルアーカイブ学会員及び日本デジタルアーキビスト資格認定機構認定デジタル
アーキビスト資格取得者等へのアンケート紹介

・総合討論

*アンケートへの協力のお願い

シンポジウム後半の総合討論の題材として皆様のご意見をアンケートにて頂戴できればと思います。7月24日までにご回答いただけますと幸いです。

シンポジウムに不参加の方もアンケートへのご協力をお願いします。

アンケートフォームURL: https://forms.gle/AsH3JjjgA1iez6pW9

第9回研究大会企画セッション申し込み案内 (締切 2024/7/26)

第9回研究大会企画セッション申し込み案内 (締切 2024/7/26)

例年と同様に、特定のテーマ設定のもと、議論を深めるための企画セッションの応募を今大会でも募集いたします。今年も、多様な視点からの議論を通じて、新たな知見や発見を得ることを目的としております。皆様の積極的なご応募をお待ちしております。

研究大会概要

・2024年11月1日(金)オープニングアクト・学会賞授与式・交流会
    会場:東京大学本郷キャンパス 福武ホール

・2024年11月2日(土)一般発表・企画セッション
    会場:本郷キャンパス法科大学院 総合教育棟

企画セッション概要

・研究大会開催時(11月2日)の対面セッション(2枠)

日程:11月2日
時間:90分
形式:会場にて対面

・サテライト企画セッション(応募枠の制限なし)

日程:研究大会期間(11/2~3)を外した近傍
時間:90分~120分(目安)
形式:オンライン

*対面セッションの応募が多数ある場合は相談のうえサテライトに回っていただく可能性があります。
*両セッションとも、研究大会にふさわしい形式・内容か実行委員会による審査を経たうえでの採用となります。

登壇者への報酬について

登壇者の方は原則無報酬ですが、非学会員で構成上重要な外部の方については、交通費(対面の場合)や謝金をお出しすることもあります(実行委員会と要相談)。この原則については別紙内規をご参照ください。

応募方法

下記リンクより7月26日(金)までにお申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe_Vq7VyiHPQotco30xFtXJ196G5dagKnf9AKGYYaN6uHTSoA/viewform?usp=sf_link

第9回研究大会について、及びこれまでの企画セッションについてはこちらをご覧ください。
https://taikai.digitalarchivejapan.org/9th/

応募いただいた企画案を実行委員会で審査したのち、採否をご連絡申し上げます。
お申込みお待ちしております。

第9回研究大会実行委員会

2024年度通常総会議決権行使お願い

デジタルアーカイブ学会2024年度通常総会 (通信総会) 議決権行使お願い

2024年6月18日
デジタルアーカイブ学会会長
吉見 俊哉

デジタルアーカイブ学会規約第19条~21条に従って会員の議決権行使をお願いいたします。

「決議事項」につき、ウェブでの議決を取ることといたします。下記【決議事項】資料をご覧の上、メールに記載されている議決権行使サイトより承認・ 非承認をご入力ください。ウェブでの入力が困難な場合は、電子メールの利用も認めることとします (事務局宛、 件名を「2024年度通常総会議決権行使」とし、会員種別、氏名と議案についての賛否の記載をお願いいたします)。この議決権行使の締め切りは2024年 6月27日 (木) 24時といたします (メールは同時刻までに到着したものを有効とします)。また前記期日までに議決権行使をされなかった会員については各議案について賛成とさせていただきます。

(会員の方には別途メールで議決権行使サイトをご案内しています。メールが届かない場合は、こちらからご連絡お願いいたします。)

【決議事項】

  • 第1号議案  2023年度財務諸表等の承認
    • 1-1.2023年度事業報告 [資料-1
    • 1-2.2023年度財務諸表等 [資料-2資料-3
      (資料-2に参考のため2024年度予算案も付記しています)
    • 1-3.2023年度監査報告書 [資料-4
    • (参考)2024年度第1回理事会議事概要[資料-5

なお、該当規約は次のとおりです。

  • 第6章:総会
    • 第19条:会長は年に1回通常総会を招集する。また会長が必要と認める時は、いつでも臨時総会を招集することができる。総会は、理事会が決定する電磁的方法により開催することができる。
    • 第20条:総会は次の事項について審議し、決議する。
      • 本規約の変更
      • 事業報告と収支決算の承認
      • 役員の選任および解任
      • その他重要な事項
    • 第21条:総会の決議は、出席会員の過半数で決定する。

国立科学博物館S-Net研究会のご案内(2024/6/22)

国立科学博物館S-Net研究会のご案内(2024/6/22)

6月22日(土)午後にオンライン上で開催予定の「第43回 自然史標本データ整備事業による標本情報の発信に関する研究会(S-Net研究会)」についてご案内いたします。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。

  • 会合名:第43回 自然史標本データ整備事業による標本情報の発信に関する研究会 自然史系博物館資料のデジタルアーカイブ化と公開
  • 主 催:国立科学博物館
  • 協 力:NPO 法人西日本自然史系博物館ネットワーク
  • 日 時:2024年6月22日(土)13時30分~16時00分
  • 場 所:Zoom を利用したインターネット会合

※受付後、開催週の初め頃までにZoomのURLをお知らせします。

  • 内 容:
    ・開催挨拶、注意事項
    ・イントロダクション(趣旨説明等)  神保 宇嗣(国立科学博物館)
    ・講演1:デジタルアーカイブと博物館  井上 透(岐阜女子大学)
    ・講演2:ジャパンサーチ連携とコンテンツ利活用  眞籠 聖(国立国会図書館)
    ・講演3:地域博物館のDA関連の活動例 ―琵琶博の取り組み  大槻 達郎(滋賀県立琵琶湖博物館)
    ・講演4:デジタルアーカイブの標準規格IIIFの紹介  青柳 和仁(島根大学附属図書館)
    ・全体での質疑など
    (各講演は発表25分・質疑5分です)

  • 申込み方法:下記サイトへアクセスし、必要情報をご記入ください。
    https://forms.gle/ShjUNADL6m3bHKTG8
  • 申込締切:2024年6月16日(日)24時

※プログラムや申込方法など、詳細については下記ウェブサイトをご覧ください。
 https://science-net.kahaku.go.jp/app/page/activity.html#!#studygroup

リレーションズ フォーラム03「巨大都市東京でボトムアップ型の芸術祭はいかに可能か──東京ビエンナーレの挑戦」ご案内 (2024/5/24)

リレーションズ フォーラム03「巨大都市東京でボトムアップ型の芸術祭はいかに可能か──東京ビエンナーレの挑戦」開催のお知らせ(2024/5/24)

去る2月27日、4月19日、2回にわたって開催いたしましたリレーションズ+芸術祭・まちづくり研究連携プロジェクト「フォーラム01/02 能登半島地震と芸術祭の未来」には、それぞれ約100人の多くの方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。フォーラム02の開催から約1か月が経ち、直前のご案内になってしまい、誠に誠に誠に恐縮ですが、私どもでは、明日、5月24日(金)18:30から、フォーラム03「巨大都市東京でボトムアップ型の芸術祭はいかに可能か──東京ビエンナーレの挑戦」を、下記の通り開催させていただきたいと存じます。どうか、下記の申し込みフォームでご登録いただき、ご参加下さいますようお願い申し上げます。

  • 開催日時:2024年5月24日(金)18:30~20:00
  • 開催方式:オンライン配信*要事前登録・申込(無料)

詳細・申し込みは、以下にアクセスしてください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSetu6PQc7QQx4W5ICd4HrlgZFx35c-nfdu_7Bacm7l7aOMVGg/viewform

東京は、人口3,600万人の世界最大の巨大都市である。日本の総人口が減少し続け、やがて全国各地で消滅する市町村が多く出ることが予想される中で、東京だけが今も膨張し続けている。人口、情報、資本、権力が集中するこの巨大都市は、しかしまったくまとまりがない。多くの東京圏の住人は、地方の人々に比べればはるかに弱い危機感しか持ってはいない。東京都には莫大な税収が入るが、その官僚機構は旧態然たるタテ割りで、牢固たる事なかれ主義は何かと批判に晒されやすい中央省庁をはるかに超える。そしてその東京では、人口一極集中をさらに加速しかねない巨大再開発が目白押しである。

そのような東京をフィールドに、クリティカルな思想と実践、そして何よりも創造行為の集合的なムーブメントである芸術祭はいかに可能か?

2020/21年に第1回が開催されて以来、東京都心北部で中村政人、小池一子をリーダーとして開催されてきた「東京ビエンナーレ」は、この難しい、しかし壮大な課題に挑戦してきた。北川フラムにより先導され、妻有や奥能登、瀬戸内をはじめとする地方で開催されてきた芸術祭は、過疎や災害から原発や産業廃棄物まで、様々な課題を抱えてきた地方の自治体と協力し、地域住民の草の根からの危機意識とアートが連携する地平を開くものだった。ところが、東京はもちろん、横浜も名古屋も、そのような意味での「地方」ではない。つまり、東京都や横浜市、愛知県などの予算による文化イベントは可能でも、それでは決定的に欠けるものがあるのである。

2020/21年の「見慣れぬ景色へ」から23年の「リンケージ」へとそのテーマを深化させてきた東京ビエンナーレは、巨大都市東京ではなく、東京のもうひとつの貌、ヴァナキュラーでハイブリッドでマージナルな都市としての東京に注目してきた。実は、東京都心には、無数の空地や空き家、空隙のようなスペースがある。古い商店は価値のある建物を残し、大型ビルでも年月を経て空きスペースが増殖する。公共の空間は相変わらず使い勝手が悪いが、それでも丁寧に理解を得ていけば、開かれた空間に変容する。東京ビエンナーレは地道な努力を重ね、巨大都市の隙間を芸術的な創造の拠点とする作業を重ねてきた。

リレーションズ+芸術祭・まちづくり研究連携プロジェクト

フォーラムの第3回となるこのオンライン・イベントでは、第2回東京ビエンナーレの総合ディレクターとしてこの東京都心のボトムアップ型の芸術祭を先導した中村政人と西原 珉の2人のキーパーソンにご登壇いただき、あえて東京という巨大都市の都心で草の根的でボトムアップ型の芸術祭を開催することの困難と可能性をふんだんに語っていただくつもりである。

ゲスト[五十音順]:

  • 中村政人(東京ビエンナーレ2023 共同総合ディレクター)
  • 西原 珉(東京ビエンナーレ2023 共同総合ディレクター)

パネリスト[五十音順]:

  • 暮沢剛巳(東京工科大学・デザイン学部 教授)
  • 河 炅珍(國學院大學・観光まちづくり学部 准教授)
  • 潘 梦斐(國學院大學・観光まちづくり学部 助教)
  • 光岡寿郎(東京経済大学・コミュケーション学部 教授)
  • 村田麻里子(関西大学・社会学部 教授)
  • 山口 誠(獨協大学・外国語学部・教授)

モデレーター[五十音順]:

  • 毛利嘉孝(東京藝術大学・大学院国際芸術創造研究科 教授)
  • 吉見俊哉(國學院大学・観光まちづくり学部 教授)

ゲスト・プロフィール:

  • 中村政人(なかむらまさと)
    東京ビエンナーレ2023総合共同ディレクター
    1963年秋田県大館市生まれ。アーティスト。東京藝術大学絵画科教授・副学長。
    「アート×コミュニティ×産業」の新たな繋がりを生み出すアートプロジェクトを進める社会派アーティスト。
    2001年第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ、日本館に出品。マクドナルド社のCIを使ったインスタレーション作品が世界的注目を集める。
    1993年「The Ginburart」(銀座) 1994年の「新宿少年アート」(歌舞伎町)でのゲリラ型ストリートアート展。
    1997年からアーティストイニシアティブコマンドNを主宰。秋葉原電気街を舞台に行なわれた国際ビデオアート展「秋葉原TV」(1999〜2000)「ヒミング」(富山県氷見市)(2004〜2016年)、「ゼロダテ」(秋田県大館市)(2007〜2019年)など、地域コミュニティの新しい場をつくり出すアートプロジェクトを多数展開し、2010年民設民営の文化施設「アーツ千代田3331」を創設(2023年3月閉館)。
    「東京ビエンナーレ2020/2021、2023」総合ディレクター。「千葉国際芸術祭2025」総合ディレクター。著書に「美術と教育」(1997)、写真集「明るい絶望」(2015)、「新しいページを開け!」(2017)、「アートプロジェクト文化資本論:3331から東京ビエンナーレへ」(2021)。平成22年度芸術選奨受賞。2018年日本建築学会文化賞受賞。

  • 西原 珉(にしはらみん)
    東京ビエンナーレ2023総合共同ディレクター
    キュレ—ション、心理療法士、東京芸術大学先端芸術表現科准教授、秋田市文化創造館館長。90年代の現代美術シーンで活動後、渡米。ロサンゼルスでソーシャルワーカー兼臨床心理療法士として働く。心理療法を行うほか、シニア施設、DVシェルターなどでアートプロジェクトを実施。2018年日本に戻ってアートとレジリエンスに関わる活動を試行中。米国カリフォルニア州臨床心理療法士免許。東京ビエンナーレ2020/2021では参加作家として「トナリプロジェクト」を推進し、東京ビエンナーレ2023においても継続した活動を展開する。

※ 参加お申込は上記ページ内「参加お申込みフォーム」でお願いいたします。

芸術祭とまちづくりの未来に関心のあるみなさまの1人でも多くのご参加をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。