東京大学基金が「戦災・災害のデジタルアーカイブ基金」募集開始

東京大学基金が「戦災・災害のデジタルアーカイブ基金」募集開始

ご支援のお願い

ロシアによるウクライナ侵攻,毎年のように起きる激甚災害など,現代は「災い」の多発する時代です。しかしながら「災いの記憶」は,時間の経過とともに上書きされ,忘却されていきます。
「災いの記憶」と,その経験を次世代に活かすためには,被災者の記憶を社会全体で共有し,引き継いでいく必要があります。しかし,そうした個人の貴重な記憶は,老い・死によっていずれ失われていきます。
「個人の記憶」を共有し,「社会全体の記憶」として残していくために,これまでの災害,そして来たるべき災害の記憶を保存・記録していく仕組みづくりが求められています。「デジタルアーカイブ」は,こうした記憶を保存・共有し,未来に継承する基盤として重要なものです。
渡邉英徳研究室では,広島・長崎原爆,あるいはウクライナ戦争,東日本大震災などをテーマとした「デジタルアーカイブズ・シリーズ」を2010年代から開発・運用してきました。しかし,こうしたアーカイブは,主に年限付きの研究費で開発・運用されており,持続性に不安があります。また,バーチャルリアリティ・人工知能などの先端技術を取り入れ,より使いやすいアーカイブ・システムを開発し,多くの人々の協力のもと成長させていくためには,財源となる寄付金が必要です。
本寄付金によって「デジタルアーカイブ」を構築し,「災いの記憶」を世界に発信することにより,「過去から学び・未来に活かす」モティベーションを社会に作り出します。そして,学生をはじめとした若い世代の参画により,持続可能性の高い活動を実現します。
戦災・災害に立ち向かう,平和で力強い世界の実現に向けて,一人でも多くの皆様に本プロジェクトへのご支援とご協力を賜りたく,よろしくお願い申し上げます。

東京大学大学院 情報学環・学際情報学府
教授 渡邉英徳

産業とデータ・コンテンツ部会第 11 回 DA ショートトーク (2023/3/24)

産業とデータ・コンテンツ部会第 11 回 DA ショートトーク (2023/2/24)

  1. 日 時:2023年3月24日(金)13:00~15:00
  2. 形 式:ZOOMウェビナーによるオンライン(アーカイブ配信も行います)
  3. プログラム (予定)
    • 司会:柴野京子氏(上智大学教授、デジタルアーカイブ学会産業とデータ・コンテンツ副部会長)
      (発表開始時刻は目安です。前後する可能性がありますがご了承ください。)
    • 13:00~「デジタルアーカイブとAR技術」谷川 智洋氏 (東京大学次世代人工知能科学研究センター)
    • 13:18~「「デジタルアーカイブ概論」の刊行とその活用について」福島幸宏氏 (慶應義塾大学 文学部 准教授 / 東京大学 大学院情報学環 客員准教授)
    • 13:36~「改正博物館法および博物館 DX の推進に関する基本的な考え方」太下義之氏(文化政策研究者/同志社大学経済学部教授)
    • 13:54〜 「AIによる翻訳・通訳」隅田英一郎氏(情報通信研究機構フェロー)
    • 14:12~「凡人に出来るゲームアーカイブと、その先の壁」松田 真氏 (一般社団法人ゲーム寄贈協会 代表理事 松田特許事務所 代表弁理士)
    • 14:30~ 総合討論・意見交換
  4. 参加について
    • 対象者:デジタルアーカイブ学会会員、DAPCON会員、DARA参加機関、その他関係者
    • 参加費:無料
    • 申し込み:こちらから

本学会会長吉見俊哉教授 最終講義 (2023/3/19) のご案内

吉見俊哉教授 最終講義 (2023/3/19)

・講義タイトル:『東大紛争-1968-69』

・日時:2023年3月19日(日)午前 10時30分~(予定)
・主催:東京大学大学院情報学環・学際情報学府 吉見俊哉研究室
・開催形式:オンライン開催(事前登録制、会場での聴講はありません)
*オンライン配信のURLは、開催前日の3月18日(土)にお知らせ予定です。
*期間限定アーカイブ配信予定(3月31日まで)、日英版あり。
・事前登録:こちらよりお願いいたします。(3月10日まで)

日本学術会議法改正法案に関するご報告 (2023/3/8)

         日本学術会議法改正法案に関するご報告          

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 政府提出法案の今国会への提出期限は慣例により3月中旬が締切りとなってい
るところですが、本日の参議院議院運営委員会理事会において、政府側より、日
本学術会議法の一部を改正する法律案について、関係方面との調整等に時間を要
していることから閣議決定に至っておらず、所管官庁において調整に努力をして
まいる旨の報告があったとのことです(衆議院に対しても近々同様の説明が行わ
れる見込みです)。
 現時点では、当該法律案の国会提出時期の目途は明らかになっておりません。

 以上、お知らせいたします。

「ジャパンサーチで地域のコンテンツをつなぎ、人をつなぐ」(2023/3/24)

地域アーカイブ関連イベント「ジャパンサーチで地域のコンテンツをつなぎ、人をつなぐ」(2023/3/24)

ジャパンサーチを通して、デジタルアーカイブが相互に連携することで、異なる分野・地域のひと同士の結び付きや、コミュニティ間のコンテンツ交流が生まれます。
本イベントでは、ジャパンサーチの連携機関やこれからデジタルアーカイブを構築する自治体から、ジャパンサーチを使った地域資源の連携や活用に関する取組をご紹介いただきます。
地域アーカイブの関係者や地域アーカイブに関心のある方のご参加をお待ちしております。

■日時 2023年3月24日(金)14:00〜15:45
■主催 国立国会図書館
■開催方法 オンライン開催(Zoom Webinarを使用)
■定員 200名程度
■参加費 無料
■申込方法・期限
こちらのリンク先より、Zoomの事前登録を行ってください。
★申込の〆切は、3月23日(木)18:00まで
※事前登録フォームでは、登壇者へのご質問を募集しています。地域アーカイブについて気になること、知りたいことなど、お気軽にご入力ください。

■プログラム
【事例報告】 14:00~15:15

  • 「なんじょうデジタルアーカイブ」(沖縄県南城市) 田村卓也(南城市教育委員会デジタルアーカイブ専門員)
  • 高知県佐川町におけるジャパンサーチ活用事例 大道剛(地域学習コーディネーター)森木貴子(佐川町教育研究所教育指導員)
  • 「デジタルアーカイブ福井」(福井県)長野栄俊(福井県文書館主任司書)

【質疑応答・ディスカッション】 15:15~15:45

インターネット・アーカイブ 日本向けウェビナー (2023/3/25)

インターネット・アーカイブ 日本向けウェビナー (2023/3/25)

  • 主催:インターネット・アーカイブ
  • 日時:2023年3月25日(土)10:00~11:00(日本時間)
  • 登壇者:
    • ブリュースター・ケール (インターネット・アーカイブ創立者)
    • トム・ガリー (東京大学教授)
    • ケネス・ウィルバーン(イーストカロライナ大学名誉准教授)
    • 萩野正昭(ボイジャー創業者)
  • 日本語字幕、通訳あり
  • 申込方法 申込ページ内の reserved a spot ボタンからお申し込みください。
  • 主催者からのメッセージ
    2023年3月3日インターネット・アーカイブから日本のみなさまへ
    オンラインイベントへどうぞ

    四半世紀以上にわたり、インターネット・アーカイブは、インターネットサイトやその他の文化的成果物のデジタルライブラリを構築してきました。従来の本の図書館のように、私たちは研究者、歴史家、学者、印刷物への障害を持つ人々、そして一般の人々に無料でアクセスできるようにしています。独立した非営利企業としてインターネット・アーカイブの使命は、すべての知識へのユニバーサルアクセスを提供することであり、世界中からのユーザーとサポーターを歓迎します。

    コンピューター科学者であるブリュースター・ケールは、若い時からずっとデジタル時代の「すべてのライブラリ」を構築することを夢見ていました。ライブラリ、つまり「アーカイブ」は、人類のすべての出版物が含まれ、時代を超えて進化し、成長し続け、世界中の誰にも100%無料で提供されるものです。このデジタルライブラリの夢は1996年に実現しました。それは非営利団体として成立し、インターネット・アーカイブと名付けられました。あらゆる人へ「すべての知識へのユニバーサルアクセス」を提供することを使命としています。今日、インターネット・アーカイブは世界最大のデジタルレポジトリの一つとなり、以下を含む大規模で包括的なオンラインライブラリを維持しています。

    ・7,350億のWebページ
    ・4,100万のテキストコレクション(書籍、ドキュメント、雑誌など)
    ・1,470万件の音声録音(8,300バンドによる24万件のライブコンサートを含む)
    ・700万の映像(クローズドキャプション検索で利用できる240万ニュース番組を含む)
    ・440万枚の画像
    ・1,600の教育アイテム
    ・89万件のソフトウェアタイトル(その多くはエミュレート可能)

    インターネット・アーカイブは、日本のサポーターと友人のための最初のウェビナー(Web+Seminar)を計画し、みなさまをご招待いたします。このオンラインイベントでは、アーカイブの創設者であるブリュースター・ケールが私たちの使命について説明し、インターネット・アーカイブのスタッフが私たちの膨大で多様なコレクションを紹介します。そして、日本の友人たちが関連するエキサイティングなプロジェクトを紹介します。

    これは、アーカイブについてさらに学び、日本の他のアーカイブサポーターやユーザーと出会い、インターネット・アーカイブをさらに活用し、支援する方法を考えるまたとない機会です。お会いできることを楽しみにしています!

研究会「地域から発掘されるフィルム」 〜どう見つけ、確認し、デジタル化、共有、保管するか〜 (2023/3/17)

研究会「地域から発掘されるフィルム」 〜どう見つけ、確認し、デジタル化、共有、保管するか〜 (2023/3/17)

■主催:デジタルアーカイブ部会 地域アーカイブ部会
■とき:2023年3月17日 (金) 18:00~20:00
■場所:オンライン
■申し込みはこちらから

■登壇者:東海大学教授 水島久光、沖縄アーカイブ研究所 真喜屋力、聖学院高校 佐藤佑哉、聖学院高校教諭 大川功、ほか
進行・担当:宮本聖二 (地域アーカイブ部会部会長)

■研究会概要
昨年、戦前の地方(福島・会津と北海道札幌)の様々な姿を記録したフィルムが相次いで発見されました。
会津のフィルムは、東京北区の聖学院高校の生徒と先生が東京からの疎開学童の調査に会津美里町に赴いた時に、現地の元写真館のお宅から寄贈されました。
1937年の日中戦争から1944年までが映像に記録されていました。
一方、北海道の映像は、沖縄アーカイブ研究所にオークションで入手した方から持ち込まれたものです。これも1930年代から40年にかけての映像でした。
将兵たちが戦場に向かうあるいは帰還してきた様子、三国同盟締結を祝うパレード、シンガポール陥落の祝賀行事、ドイツのヒトラーユーゲントの若者たちなどの他、隣組の運動会、結婚式、祭りなどもありました。
撮影者が意図しないにも関わらず、どの映像も戦争の影がくっきり浮かびあがるものでした。
[デジタイズの壁]
一方、これらのフィルムは出てきたところで内容を確認することが容易ではありませんでした。8ミリもあれば、9.5ミリフィルムもあり、それらのデジタル化を一体誰がどこで行うのかの壁にすぐに突き当たったのです。
北海道のフィルムは沖縄アーカイブ研究所がデジタイズし、会津のフィルムはNHKとデータを共有することでNHKがデジタイズをしたのでした。
[共有と保管]
発見されたのちなんとかデジタイズもできたとしても、そのあとはその映像の共有をどうするかが課題になります。沖縄アーカイブ研究所では、入手してデジタイズした映像はそのサイトで公開しています。
会津のフィルムは、まだ内容が確認出ていないものもある上に、デジタイズした映像データのDA化、さらにフィルムをどこがどう保管するのかも不透明です。

戦前、アマチュアでフィルム撮影(パテベビー・9,5ミリ)を趣味にしていたひとは、10万人はいたのではないかと考えられます。まだ多くのフィルムが眠っていることでしょう。一方で、中身が確認できないと捨てられるものも数多くあるはずです。

■研究会の進め方
会津と北海道で発掘されたフィルムを事例に、地域からどのように発掘するのか、デジタル化をどのように進めるのか、その主体は誰・どんな組織であるべきか、共有するために何が求められるのか、などを議論して、できることと課題を浮き彫りにします。
学会メンバーの皆さんの参加をお待ちします。

研究会では、映像をまず見ていただいた上で、登壇者の方々の報告と意見交換ののち、参加者の方々も議論に参加いただく形で進めます。

脚本アーカイブズシンポジウム 2023 「脚本は誰のもの?」

脚本アーカイブズシンポジウム 2023 「脚本は誰のもの?」
―文化を伝える放送脚本・台本を未来へつなぐために―

■日時 2023年3月12日(日)13時半~17時(オンライン開催)
活動報告13:30~14:00/第一部14:00~15:30/第二部15:45~17:00
■参加 無料(定員 200名・事前予約制)
※事前にお申込みいただいた方のみ、見逃し配信でご覧いただけます。
お申込みはこちら
(詳細:)
チラシ
■主催 文化庁/一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム
■後援 国立国会図書館, NHK,日本民間放送連盟,日本脚本家連盟,日本シナリオ作家
協会,日本放送作家協会,放送番組センター,放送文化基金,
■内容
●ご挨拶・活動報告13:30~14:00
●第一部 座談会 14:00~15:30
「台本から読み解く世相文化~懐かしいあの番組の制作秘話」
「ゲバゲバ90分」「8時だョ!全員集合」「欽ドン!」「SMAP×SMAP」から
「LIFE!」まで
伝説となった番組を作った作家たちが大集合! 人気番組の秘話を語っていただきま
す。
登壇者:奥山侊伸氏(放送作家)、鶴間政行氏(放送作家)
内村宏幸氏(放送作家・日本放送作家協会理事長)
●第二部 パネルディスカッション15:45~17:00
「脚本は誰のもの?」~デジタル脚本アーカイブズの未来~
池端俊策氏(脚本家)
佐伯俊道氏(脚本家・日本シナリオ作家協会理事長)
福井健策氏(弁護士・骨董通り法律事務所)
司 会:吉見俊哉氏(東京大学大学院情報学環教授)

■問い合わせ先
日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム
〒102-0081 東京都千代田区四番町4の9東越伯鷹ビル5階
tel:03(5210)7029 fax:03(5210)7021
Email: nkac@hosakkyo.jp

「デジタル温故知新社会に向けた政策提言 2022 年」公開

「デジタル温故知新社会に向けた政策提言 2022 年」

2022年9月16日のデジタルアーカイブ学会2022年度第2回理事会にて、デジタルアーカイブの振興を目的とした本学会としての政策提言、「デジタル温故知新社会に向けた政策提言 2022 年」を決定し、その後内閣府知的財産戦略推進事務局等政策関係者に手交しました。政策提言本文はこちらです。

第 3 回 DA フォーラム (2023/6/18) 発表演題募集 (締切 2023/4/9)

第 3 回 DA フォーラム (2023/6/18)発表演題募集 (締切 2023/4/9)

デジタルアーカイブ学会は2021年12月、2022年6月の2回にわたり、オンラインによるDAフォーラムを開催いたしました。こうしたオンラインでの発表は、地方の会員の発表・参加の門戸を広げ、また学生を含むより多くの会員に、発表と研鑽の機会を提供するものとなりました。本年も過去2回に続きオンライン形式で第3回DAフォーラムを開催いたします。DAフォーラムは、一般的な研究発表の場であるだけでなく、より完成度の高い報告等に繋げるための研究・実践活動の展望を得る機会も提供することを目指します。若手研究者を含む、デジタルアーカイブに関わる幅広い方々の積極的な応募をお待ちしております。

  • 日時: 2023 年 6 月 18 日(日)13:00 ~ 18:00 (時間は変更されることがあります)
  • 形式: オンライン (参加費は会員・非会員とも無料)
    発表終了後、発表者・参加者によるオンライン懇談会 (oVice による) を開催する予定です。
  • 発表募集要項
    • 発表者の資格: 登壇者は会員に限ります (共同発表者は会員でなくても構いません)
      非会員の方はこちらから入会お申込みをお願いいたします。
    • 発表の種類: 口頭発表 (質疑込みで 15 分の予定)
      予稿は原則として Creative Commons (CC-BY) ライセンスにより J-STAGE 上で公開されます。
      発表スライドについても J-STAGE Data で公開することができます。
    • 発表の分野
      • 制度・政策、著作権、人材育成、産業化
      • 地域活動、図書館、博物館、企業
      • 新技術、規格、メタデータ、データベース
      • その他デジタルアーカイブに関連する分野
    • 演題申込はこちらから。締切: 2023 年 4 月 9 日 (日)
    • 採択通知と予稿提出依頼 2023 年 4 月 14 日 (金) までに申込者に連絡いたします。
      内容の査読はありませんが、上記「発表の分野」を外れるもの、発表形式が整っていないものについては発表をお断りすることがあります。
    • 予稿原稿提出: 提出期限: 2023 年 5 月 7 日 (日)
      採択された発表については予稿を提出していただきます。
      用意しているテンプレートを使用し、MS Word の完全原稿でこちらから提出してください。(A4: 4 ページ以内)
/*
*/