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地域アーカイブ部会研究会 アーカイブと市民活動との「つなぎ目」を考える (2023/9/15)

デジタルアーカイブ学会地域アーカイブ部会研究会
アーカイブと市民活動との「つなぎ目」を考える (2023/9/15)

【日時】
2023年9月15日(金)17時30分~19時頃まで
方法:Zoomによる公開研究会

【報告者】
水島久光(東海大学文化社会学部)、上松大輝(国立情報学研究所)

【趣旨】
2015年以降、デジタルアーカイブの議論が盛んになる中で、東海大学水島久光教授が一貫して市民による記憶や記録の保全・継承のアクションとの「噛み合わなさ」を問題にしてきた。自治体やオフィシャルな機関のイニシアチブから外れたところにある所謂「草の根」の活動が、フォーマット化されたデジタルアーカイブに乗り難い理由はどこにあるのか。2020~22年にDA学会のSIGとして行った「戦争関連資料」研究会での調査結果・議論を踏まえ、2022~23年に行ったいくつかの取組み、特に「大夕張アーカイブ(仮:北海道夕張市)」と「不屈館アーカイブ(仮:沖縄県)」に関する実験を通じて得られた仮説について報告し、小規模アーカイブのコンセプト(「誰の」「何のための」)とシステム実装(メタデータの策定)の間を結ぶ意味論的問題を提起する。

こちらからお申し込みください

産業とデータ・コンテンツ部会「DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」(第16回)の開催について(2023/8/29)

産業とデータ・コンテンツ部会DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」(第16回)の開催について(2023/8/29)

1. 趣旨
デジタルアーカイブ学会(JSDA)「産業とデータ・コンテンツ部会」は、デジタルアーカイブ振興に関わる産学連携の在り方を検討するため2021年4月に設置されました。2021年度は部会としての取り組みを議論するために連続3回のフォーラムを開催しました。その結果、部会が扱うべき課題が多様であり、関係者のバックグランド・視点も多様であることから、まずは諸課題に関する講演会・議論を通して情報共有と相互理解を熟成することが重要であると考えました。
「DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」はこのような趣旨で2022年度から、月1回のペースで開催して参りました。今年度も引き続き、この取り組みを通してデジタルアーカイブ振興に関わる産学連携の見取り図とロードマップが構築できればと考えます。皆様の(アーカイブ視聴を含め)積極的なご参加、またご発表をお願い致します。

2. 実施概要
(1)日 時:2023年8月29日(火)13:00~15:00
(2)形 式:ZOOMウェビナーによるオンライン(アーカイブ配信も行います)
(3)プログラム(予定)
司会:後藤和子氏(摂南大学 経済学部 経済学科教授)

(発表開始時刻は目安です。前後する可能性がありますがご了承ください。)

  • 13:00~「デジタルアーカイブとデータオーナーシップ」
    生貝直人氏 (一橋大学大学院法学研究科ビジネスロー専攻教授)
  • 13:18~「アニメ・マンガ×アーカイブデータを活用したサービス展開」
    上田哲也氏 (大日本印刷株式会社 コンテンツコミュニケーション本部 Web3ビジネス開発部)
  • 13:36~「民間組織のアーカイブズ:多様な側面と活用事例」
    金甫榮氏(公益財団法人渋沢栄一記念財団/東京大学)
  • 13:54〜 「外部ツールを用いた大規模言語モデルの拡張」
    清丸寛一氏(京都大学 大学院情報学研究科)
  • 14:12~「これからのデジタルアーカイブを支える最新ストレージ技術」
    脇昌弘氏 (ネットアップ合同会社)
  • 14:30~ 総合討論・意見交換

3. 参加について
(1)対象者:デジタルアーカイブ学会会員、DAPCON会員、DARA参加機関、その他関係者
(2)参加費:無料
(3)申し込み:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfHFh7NfXb7gAbVE3pB4XXBBo5d8EcM6AocRD6_PkzgHf77nQ/viewform?usp=sf_link

「DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」YouTube公開のお知らせ(2023/8/4)

「DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」YouTube公開のお知らせ(2023/8/4)

「産業とデータ・コンテンツ部会」では2022年度から「DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」と題したセミナーを毎月開催しています。https://sangyo.digitalarchivejapan.org/sangyo/#gsc.tab=0

この度、これまでご発表いただいたショートトーク約70本を、YouTubeの「デジタルアーカイブ学会産業とデータ・コンテンツ部会」チャンネルにて一般公開いたしました。
https://www.youtube.com/@user-ll4td3qj7v
こちらのリンクから、是非ご覧ください。

発表一覧は、産業とデータコンテンツ部会サイトにて、「産業化マップ」からもご覧いただけます。
https://sangyo.digitalarchivejapan.org/sangyo/index.php/map/

今後も、「DAショートトーク/産業のシーズを見つけよう!」を開催して参ります。
皆様の(アーカイブ視聴を含め)積極的なご参加と、ご発表推薦をお待ちしております。

地域アーカイブ部会研究会:地域デジタルコモンズが拓くこと~『光が丘デジタルアーカイブ』とd-commons.net~ (2023/7/26)

デジタルアーカイブ学会地域アーカイブ部会研究会
テーマ:地域デジタルコモンズが拓くこと~『光が丘デジタルアーカイブ』とd-commons.net~ (2023/7/26)


日時:令和5年7月26日(水)17:00~19:00
主催:デジタルアーカイブ学会地域アーカイブ部会
登壇者:前川道博 長野大学教授、菅原みどり 立教大学大学院修士課程
進行:宮本聖二 地域アーカイブ部会長
開催方法:オンライン(ZOOM)
募集対象:デジタルアーカイブ学会員および一般

【概要】

 全国各地でさまざまなデジタルアーカイブの営みが進められています。その一方、多くの地域においてはまだその端緒につくことすらないのが実情です。地域のデジタルアーカイブを始めるにはその敷居が高く、なぜできないのか、またその解決をなぜ業者に委託するのか。地域アーカイブには何が問題かがわからないまま、一歩の踏み出しが阻まれる見えざる壁があります。その壁に遮られ、根本的な解決が求められる原資料やデータの永続的保全、権利処理、オープン性、運用コスト、人材育成といった課題解決に踏み込む提起にも至れません。
 何のためにデジタルアーカイブをつくるのか。どうするとそれがうまくいくのか。どこでも誰でも平易に利用が可能な地域デジタルコモンズクラウドサービスd-commons.netを開発し、各地でのデジタルアーカイブ活動の支援を行う前川道博長野大教授と、東京都練馬区で『光が丘デジタルアーカイブ』に取り組む菅原みどりさんに登壇いただき、地域でのデジタルアーカイブ構築、運営、活用はどうすると容易にできるのか、そもそもの課題は何なのかを話題提供します。

【Zoomウェビナー参加申込】
参加申込フォームからお申込みください(当日7/26(水)まで受付)。

産業とデータ・コンテンツ部会第 15 回 DA ショートトーク (2023/7/25)

産業とデータ・コンテンツ部会第 15 回 DA ショートトーク (2023/7/25)

  1. 日 時:2023年7月25日(火)13:00~15:00
  2. 形 式:ZOOMウェビナーによるオンライン(アーカイブ配信も行います)
  3. プログラム (予定)
    • 司会:緒方靖弘氏(寺田倉庫株式会社、デジタルアーカイブ推進コンソーシアム(DAPCON)事務局長、デジタルアーカイブ学会産業とデータ・コンテンツ副部会長)
      (発表開始時刻は目安です。前後する可能性がありますがご了承ください。)
    • 13:00~「大学のデジタルアーカイブ―誰が誰のために―」藤田高夫氏 (関西大学文学部)
    • 13:18~「コンテンツを未来に活かすための高精細画像スキャニング」一ノ瀬修一氏 (アイメジャー株式会社 代表取締役)
    • 13:36~「江戸東京博物館公式アプリ「ハイパー江戸博」の開発」春木晶子氏(東京都江戸東京博物館)
    • 13:54〜 「地域におけるデジタルアーカイブの経済波及効果推計に関する課題と展望」宮田悠史氏(立命館大学大学院文学研究科)
    • 14:12~「EPAD事業とデータベース連携 ~舞台芸術アーカイブを記憶/感覚再生装置として活用するために~」綿貫美紀氏 (アプレシア)
    • 14:30~ 総合討論・意見交換
  4. 参加について
    • 対象者:デジタルアーカイブ学会会員、DAPCON会員、DARA参加機関、その他関係者
    • 参加費:無料
    • 申し込み:こちらから

第 8 回研究大会一般研究発表演題募集 (締切 2023/8/7)

[一般研究発表演題募集]

デジタルアーカイブ学会第 8 回研究大会はこちらのとおり石川県金沢市で開催の予定です。研究大会の一般研究発表演題を募集します。

産業とデータ・コンテンツ部会第 14 回 DA ショートトーク (2023/6/27)

産業とデータ・コンテンツ部会第 14 回 DA ショートトーク (2023/6/27)

  1. 日 時:2023年6月27日(火)13:00~15:00
  2. 形 式:ZOOMウェビナーによるオンライン(アーカイブ配信も行います)
  3. プログラム (予定)
    • 司会:神崎正英氏(ゼノン・リミテッド・パートナーズ代表)
      (発表開始時刻は目安です。前後する可能性がありますがご了承ください。)
    • 13:00~「条例Webアーカイブデータベースについて(仮)」原田隆史氏 (同志社大学教授)
    • 13:18~「デジタルアーカイブの『新展開』とは何か」時実象一氏 (東京大学大学院情報学環)
    • 13:36~「戯曲デジタルアーカイブの成果と課題」黒澤世莉氏(日本劇作家協会アーカイブ委員会委員長)
    • 13:54〜 「舞台芸術デジタルアーカイブから広がるビジネスの可能性について」福井学氏(株式会社ネクステージ 代表取締役)
    • 14:12~「GISをベースにデータを可視化するUI/UX」高田百合奈氏 (青山学院大学 地球社会共生学部)
    • 14:30~ 総合討論・意見交換
  4. 参加について
    • 対象者:デジタルアーカイブ学会会員、DAPCON会員、DARA参加機関、その他関係者
    • 参加費:無料
    • 申し込み:こちらから

2023 年度通常総会議決権行使お願い

デジタルアーカイブ学会2023年度通常総会 (通信総会) 議決権行使お願い

2023年6月12日
デジタルアーカイブ学会会長
吉見 俊哉

デジタルアーカイブ学会規約第19条~21条に従って会員の議決権行使をお願いいたします。

「決議事項」につき、ウェブでの議決を取ることといたします。下記【決議事項】資料をご覧の上、メールに記載されている議決権行使サイトより承認・非承認をご入力ください。ウェブでの入力が困難な場合は、電子メールの利用も認めることとします (事務局宛、件名を「2023年度通常総会議決権行使」とし、会員種別、氏名と議案についての賛否の記載をお願いいたします)。この議決権行使の締め切りは2023年6月23日 (金) 24時といたします (メールは同時刻までに到着したものを有効とします)。また前記期日までに議決権行使をされなかった会員については各議案について賛成とさせていただきます。

【決議事項】

  • 第1号議案  2022年度財務諸表等の承認
  • 第2号議案  2023~2024年度役員の選任 [資料-5]
  • 第3号議案  顧問の選任
    当学会の顧問に青柳正規氏 (東京大学名誉教授) を選任する。

なお、該当規約は次のとおりです。

  • 第6章:総会
    • 第19条:会長は年に1回通常総会を招集する。また会長が必要と認める時は、いつでも臨時総会を招集することができる。
    • 第20条:総会は次の事項について審議し、決議する。
      • 本規約の変更
      • 事業報告と収支決算の承認
      • 役員の選任および解任
      • その他重要な事項
    • 第21条:総会の決議は、出席会員の過半数で決定する。

「デジタルアーカイブ憲章」制定記念シンポジウム (2023/7/4)

「デジタルアーカイブ憲章」制定記念シンポジウム (2023/7/4)

■開催趣旨

デジタルアーカイブ学会では、持続可能な豊かな社会を創っていくためには、すべての人の共通の知識インフラとなるデジタルアーカイブの普及・発展が不可欠と考えています。そこで、本学会は、社会的認知は少しずつ高まってきましたが、さらにその社会的共感を拡げ、深化させていくために、デジタルアーカイブの整備・発展に関わる専門家が率先して行うべき行動規範と実現すべき理念を社会に示していくことが必要であると考え、「デジタルアーカイブ憲章」を制定いたしました。
制定に至るまでには、3回の円卓会議とシンポジウム1回を、様々なジャンル・地域のアーカイブ、図書館・博物館関係者、憲法学者・システム開発者など多分野の研究者、クリエイター、実務家等各界を代表する方々の参加を得てオープンな形で開催し、多くの参加者・視聴者の賛同をいただくと共に、パブリックコメントを募集し、そのご意見を反映して憲章案をブラッシュアップして参りました。

本シンポジウムでは、こうした議論を受けて学会で制定いたしました「デジタルアーカイブ憲章」を広く社会に公開し、様々な社会的立場の方々に論じていただくことにより、その内容を社会に還元できる実質的なものにしていきたいと考えています。

■主催 デジタルアーカイブ学会
■後援 デジタルアーカイブ推進コンソーシアム
■開催日時 2023 年 7 月 4 日 (火) 18:30~20:30
■場所 ワテラスコモンホール(〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町2丁目101番地)
ライブ配信は実施せず、記録映像を後日アーカイブ配信することを予定しております。
■参加費 無料 (事前登録) 定員 (150名)
お申込みはこちらから

■プログラム
(1) 学会長挨拶:吉見俊哉(國學院大学教授)
(2) 基調報告:「デジタルアーカイブ憲章」の趣旨と概要
福井健策(学会法制度部会長・弁護士)
(3) 討論「デジタルアーカイブ憲章を実践的なものにするために」
(パネリスト:50音順、敬称略)

  • 青柳正規(多摩美術大学理事長、デジタルアーカイブ推進コンソーシアム会長)
  • 中島京子(小説家)
  • 福井健策(弁護士・デジタルアーカイブ学会法制度部会長)
  • 御厨貴(東京大学名誉教授)
  • 吉見俊哉(國學院大学教授・デジタルアーカイブ学会会長):司会

(4) フロアからの質疑応答

「デジタルアーカイブ憲章」を制定・公表

デジタルアーカイブ学会では、デジタルアーカイブの整備・発展に関わる関係者のひとつの羅針盤となるべく、率先して行うべき行動規範と実現すべき理念を記した「デジタルアーカイブ憲章」の議論を進めて来ました。
理事会・法制度部会・会員懇談会などでの内部議論を経て、これまでに公開による4回の円卓会議とシンポジウムを、様々なジャンル・地域のアーカイブ、図書館・博物館関係者、多分野の研究者、クリエイター、実務家等のべ50名以上の方々の登壇を得て、視聴者参加のオープンな形で開催しています。この過程で多くの参加者・視聴者からご賛同をいただくと共に、パブリックコメントを募集し、ご意見を反映して憲章案をブラッシュアップして参りました。2023年6月 6日の理事会において全会一致にて「デジタルアーカイブ憲章」を採択いたしましたので、ここに公表いたします。

デジタルアーカイブ憲章


今後も、各界の皆様と憲章の議論と不断の見直しを続け、豊かなデジタルアーカイブ社会の到来の一助となれば、幸いです。