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デジタルアーカイブ学会「肖像権ガイドライン」正式公開 (2019/4/19)

デジタルアーカイブ学会は、法制度部会でまとめた「肖像権ガイドライン」を
2021年4月19日に正式承認し、公表しました。
digitalarchivejapan.org/bukai/legal/shozoken-guideline

「肖像権ガイドライン」の目的は次のとおりです。

肖像権ガイドラインについて

デジタルアーカイブ機関が、デジタルアーカイブを整備してその利用を促進する
にあたり、「権利の壁」として立ちはだかるものとして、著作権などと共に、い
わゆる肖像権が挙げられます。
肖像権は、著作権のように法律上明文化された権利ではなく、裁判例で認められ
た権利です。そのため、権利の対象や保護の射程などのはっきりした規定はな
く、すべて解釈に委ねられています。拠りどころの1つとなる最高裁の判決は、
法廷での写真撮影に関していくつかの要素を「総合考慮」して、写真撮影および
その公表により、本人の「人格的利益の侵害が社会生活上受忍の限度を超える」
ものかどうかを検討して撮影・公表の適法性を判断しています。
しかしながら、大量のコンテンツを扱うデジタルアーカイブ機関の現場では、
「総合考慮」という基準のみで公表の是非を判断するのは現実的ではありませ
ん。このような状況下では、本来デジタルアーカイブに保存され、活用されるべ
き多くのコンテンツが、肖像権の判断ができないという理由で死蔵化あるいは消
滅する危機に直面していると言っても過言ではありません。
デジタルアーカイブ学会法制度部会では、これまでもデジタルアーカイブの基本
法制の実現に向け活動してきましたが、これと並行して、デジタルアーカイブ機
関の現場担当者が肖像権処理を行うための拠りどころとなるようなガイドライン
を提案すべく、何度も検討を重ねてきました。
2019年には第1回「肖像権ガイドライン円卓会議―デジタルアーカイブの未来をつ
くる」を開催し、議論と意見交換の叩き台としてガイドライン案の第1版を公開
しました。2020年には第2回、第3回の肖像権ガイドライン円卓会議を開催し、ガ
イドライン案を順次改訂してきました。さらに、デジタルアーカイブ機関等にお
いて実証実験を行い、その結果をデジタルアーカイブ学会の研究大会ワーク
ショップで発表しました。
法制度部会では、以上の検討をふまえ、2021年1月にガイドライン案の「法制度
部会版ver.4」を公表し、パブリックコメント手続を実施しました。当学会は、
パブリックコメント手続で寄せられた意見や、その他の公開イベント、シンポジ
ウム等で得られた意見等をふまえ、ガイドラインの改訂を行い、ここにガイドラ
インの当学会公認版を公表します。
本ガイドラインは、権利者と利用者間の合意などに基づくガイドラインとは異な
り、肖像権という法的問題に向き合うための考え方のモデルをデジタルアーカイ
ブ学会が示し、デジタルアーカイブ機関における自主的なガイドライン作りの参
考・下敷きにして頂くことを目的としたものです。
各デジタルアーカイブ機関においては、本ガイドラインの考え方を参考に、肖像
が写ったコンテンツの公開方針を定めていただければ幸いです。
なお、本ガイドラインの記載のうち、肖像権という法的問題への考え方について
は、必ずしもデジタルアーカイブ機関だけに限定されない部分もあることから、
例えばメディアや、研究・教育、映像等の各種機関(営利・非営利を問いませ
ん)においても、本ガイドラインの考え方を参考に、自主的なガイドラインを策
定することは大いに考えられるところです。

2021 年4月19日
デジタルアーカイブ学会

2020 年度第 1 回臨時総会議決権行使結果報告

2020 年度第1回臨時総会 (議決権行使)

2021年3月31日

デジタルアーカイブ学会規約第17 条~19 条に従って会員の議決権行使をお願した結果、下記の結果となった。

  1. 実施期間: 2021/3/15~ 2021/3/29
  2. 対象会員数 (2021/3/15現在) (2021年度会員で理事会で入会承認されたものも含む)
    正会員 526 名、学生会員 40名、賛助会員 56名
    合計 622名
  3. 議決権行使数 フォーム利用 214名、メール利用  7 件合計 221 件から重複 10 件を除き、有効 211 件。なお期日までに議決権行使しなかった会員 411 名については各議案について賛成とみなした。
  4. 決議事項

第1号議案  2021年度計画等の承認
1-1.2021年度事業計画書 [資料-1
1-2.2021年度収支予算書 [資料-2
議決結果
承認 620 (議決権非行使会員数411名を含む) 非承認 2
第1号議案の承認数は、行使された議決権の過半数を上回り、承認された。

第2号議案  第3期役員選任 [資料-3
議決結果
承認 621 (議決権非行使会員数411名を含む) 非承認 1
第1号議案の承認数は、行使された議決権の過半数を上回り、承認された。

第3号議案  名誉会長・顧問選任
第2号議案の役員の承認にともない交代される現長尾真会長を名誉会長および顧問に選任する。
議決結果
承認 621 (議決権非行使会員数411名を含む) 非承認 2
第1号議案の承認数は、行使された議決権の過半数を上回り、承認された。

第4号議案  学会規約改正 [資料-4](変更点は赤字で示しています。解説資料も参照してください)[解説資料]
議決結果
承認 619 (議決権非行使会員数411名を含む) 非承認 3
第1号議案の承認数は、行使された議決権の過半数を上回り、承認された。

デジタルアーカイブ学会第 3 回学会賞の受賞者が決まりました

デジタルアーカイブ学会第 3 回学会賞の受賞者が決まりました

昨秋から慎重に議論しておりました、デジタルアーカイブ学会第 3 回学会賞の受
賞者を授賞理由を添えて以下のように公表いたしました。

功労賞

実践賞

学術賞(研究論文)

学術賞(著書)

授賞式

なお、授賞式を以下のように開催いたします。

2020年度第 1 回臨時総会 (通信総会) 議決権行使お願い

下記のとおり、2020年度第 1 回臨時総会 (通信総会) 議決権行使を実施します

デジタルアーカイブ学会2020年度第 1 回臨時総会 (通信総会) 議決権行使お願い

2021 年 3 月 15 日
デジタルアーカイブ学会会長
長尾 真

デジタルアーカイブ学会規約第17条~19条に従って会員の議決権行使をお願いいたします。

「決議事項」につき、ウェブでの議決を取ることといたします。下記【決議事項】資料をご覧の上、メールに記載されている議決権行使サイトより承認・非承認をご入力ください。ウェブでの入力が困難な場合は、電子メールの利用も認めることとします (事務局宛、件名を「2020年度第1回臨時総会議決権行使」とし、会員種別、氏名と議案についての賛否の記載をお願いいたします)。この議決権行使の締め切りは2021年3月29日 (月) 24時といたします (メールは同時刻までに到着したものを有効とします)。また前記期日までに議決権行使をされなかった会員については各議案について賛成とさせていただきます。

【決議事項】
第1号議案  2021年度計画等の承認
1-1.2021年度事業計画書 [資料-1
1-2.2021年度収支予算書 [資料-2

第2号議案  第3期役員選任 [資料-3

第3号議案  名誉会長・顧問選任
第2号議案の役員の承認にともない交代される現長尾真会長を名誉会長および顧問に選任する。

第4号議案  学会規約改正 [資料-4](変更点は赤字で示しています。解説資料も参照してください)[解説資料]

デジタルアーカイブに関する無料法律相談会 (会員向け)

デジタルアーカイブに関する無料法律相談会 (会員向け) 受付

デジタルアーカイブ学会法制度部会では、デジタルアーカイブに関するオンライ
ンでの無料法律相談会を実施していくことになりました。デジタルアーカイブに
関連する様々な法律問題についてご相談いただける機会となりますので、是非ご
参加ください。

  • 募集期間:2021 年 3 月 8 日 (月) から同年 6 月 7 日 (月) まで
  • 実施日時:相談者と調整のうえで決定
  • 実施方法: Zoomを用いたオンラインによる相談
  • 主 催: デジタルアーカイブ学会 (法制度部会)
  • 申込方法:
    本無料法律相談は、デジタルアーカイブ学会会員を対象にしています。
    申込にあたっては、こちらからお申し込みください。

【注意事項】
※応募者多数の場合には抽選となる場合がございます。
※お申込みから1週間を目処にメールにて担当者からご連絡いたします。
※相談時間は60分です。全てのご質問にご回答できない場合がございます。
※法律相談は当日限りです。後日のフォローや事件についての受任に関しては相
談員と別途協議して決めていただくことになります。
※ご相談の内容によっては、事前の資料送付や当日の資料持参をお願いする場合
がございます。
※法律相談は、あくまで相談員個人が弁護士等として回答するものです。デジタ
ルアーカイブ学会が法律相談を受けるものではございません。また、相談員の回
答がデジタルアーカイブ学会の見解に該当するものではありません。
※ご相談内容は、法制度部会内に限定して、事案研究やより良き法制度の検討の
ために共有させていただく場合がございます。また、事案をわからないように抽
象化した形で、ケーススタディとして学会内外で共有させていただく場合もござ
います。

デジタルアーカイブ学会第 6 回研究大会開催方式の変更について

デジタルアーカイブ学会第 6 回研究大会の開催方式が変更となりました

新型コロナ感染症の収束が見えないなか、第6回研究大会を当初の日程で現地(対面)開催した場合、十分な参加者が期待できない、現地での交流が制限される、などが予想されるため、研究大会の開催方式を次のように2部形式に変更することといたしました。

第1部: 当初の日程 (2021年4月23日~24日) で一般研究発表を中心としてオンラインで開催する。なお企画セッションはこの近傍の日程でサテライト形式で開催する。
第2部: シンポジウムと被災地見学を中心として東北大学災害科学国際研究所にて今秋現地開催する。(詳細は追ってお知らせします)

皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、諸事情ご賢察の上ご理解いだけますようお願いいたします。2部両方ともにご参加賜りますようお願い申し上げます。

第6回研究大会実行委員長
今村文彦

「公文書利用で始める地域学講座」(ネット講座)

デジタルアーカイブ学会人材養成部会が後援するイベントです。

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「公文書利用で始める地域学講座」(ネット講座)
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知識循環型社会における学習者中心のデジタルアーカイブ活動モデルとなる地域
学ネット講座として開講いたします。本講座は長野大学が地元長野県の上田市公
文書館と連携し、歴史公文書活用の入門講座として実施するものです。上田市公
文書館収蔵の歴史公文書を本講座サポートを介して利用することも可能ではあり
ますが、望ましくは受講される方の地元都道府県・市町村の一次資料を使い、そ
れぞれの地元の地域史探求の端緒として受講していただくことを想定していま
す。受講者によるキュレーションの成果物は、地域デジタルコモンズクラウド
サービス「みんなでつくる信州上田デジタルマップ」のマイサイト(eポート
フォリオ)にネット展示します。マイサイトは講座終了後も公開し続け継続して
ご利用いただけます。
受講希望する方は以下からお申込みください。

★講座案内と受講申込フォーム
d-commons.net/koza/

★講座の詳しい内容
www.mmdb.net/mlab/uedagaku/pdf/curation_koza_detail.pdf

各回ともビデオ会議Meet利用、時間帯13:30~16:30
【プログラム】
第1回 2月6日(土) 一次資料から地域をひもとく
第2回 2月13日(土) 地域の資料探しと成果物のネット展示
第3回 2月20日(土) 調査記事の書き方+資料の分類整理
第4回 2月27日(土) みんなで地域探求ネット展示披露会

【第1回】 2月6日(土) 一次資料から地域をひもとく
講座のねらい/一次資料から地域をひもとく 前川道博(長野大学教授)
上田市公文書館・概要と収蔵庫見学 上田市公文書館職員
上田小県の近現代史へのいざない 小平千文(上田小県近現代史研究会会長)
探求テーマへの助言Q&A 前川道博/小平千文/公文書館職員
【第2回 】2月13日(土) 地域の資料探しと成果物のネット展示
探求テーマに沿った資料探しと助言Q&A 前川道博、公文書館職員
探求の成果物をネットに展示する方法 前川道博
【第3回】 2月20日(土) 調査記事の書き方+資料の分類整理
調査記事の書き方とアドバイス(投稿実習) 前川道博
資料の分類とメタデータ 井上透(岐阜女子大学教授)
途中経過の投稿記事をみんなで見合うQ&A 前川道博/井上透
【第4回】 2月27日(土) みんなで地域探求ネット展示披露会
著作権と資料の権利処理 久世均(岐阜女子大学教授)
受講者のキュレーション成果披露 それぞれの受講者
講評コメント 前川道博/小平千文/久世均

【申込期限】2021年2月4日(木) 【受講料】無料
【講座内容のお問合せ】前川道博(長野大学/講座担当) TEL:090-2270-5074
maekawa◆nagano.ac.jp
【上田市公文書館のお問合せ】上田市公文書館 TEL:0268-75-6682
kobunshokan◆city.ueda.nagano.jp
 ◆は@に置き換えてください。
【想定受講生】公文書利用・地域史に関心がある市民、図書館員、学芸員、教
員、中高大院生など
【定員】20名程度(ネット受講のため人数制限は設けません)
【企画・主催】公立大学法人 長野大学 【共催】岐阜女子大学 【協力】上田市
公文書館
【後援】NPO法人日本デジタル・アーキビスト資格認定機構デジタルアーカイブ学会人材養成部会

肖像権ガイドライン案 パブリック・コメント募集 (2021/2/7まで)

「肖像権ガイドライン(案)」に対する意見募集(パブリックコメント)について

このたび、デジタルアーカイブ学会法制度部会(以下「法制度部会」といいま
す)では、「肖像権ガイドライン(案)」(以下「本ガイドライン」といいま
す)について、広く皆様からご意見を募集します。

  • 意見募集の趣旨、目的および背景
    デジタルアーカイブ機関が、デジタルアーカイブを整備してその利用を促進するにあたり、「権利の壁」として立ちはだかるものとして、著作権などと共に、いわゆる肖像権が挙げられます。

    肖像権は、著作権のように法律上明文化された権利ではなく、裁判例で認められた権利です。そのため、権利の対象や保護の射程などのはっきりした規定はなく、すべて解釈に委ねられています。拠りどころの1つとなる最高裁の判決は、法廷での写真撮影に関していくつかの要素を「総合考慮」して、写真撮影およびその公表により、本人の「人格的利益の侵害が社会生活上受忍の限度を超える」ものかどうかを検討して撮影・公表の適法性を判断しています。

    しかしながら、大量のコンテンツを扱うデジタルアーカイブ機関の現場では、「総合考慮」という基準のみで公表の是非を判断するのは現実的ではありません。このような状況下では、本来デジタルアーカイブに保存され、活用されるべき多くのコンテンツが、肖像権の判断ができないという理由で死蔵化あるいは消滅する危機に直面していると言っても過言ではありません。

    法制度部会では、これまでもデジタルアーカイブの基本法制の実現に向け活動してきましたが、これと並行して、デジタルアーカイブ機関の現場担当者が肖像権処理を行うための拠りどころとなるようなガイドラインを提案すべく、何度も検討を重ねてきました。

    2019年には第1回「肖像権ガイドライン円卓会議―デジタルアーカイブの未来をつくる」を開催し、議論と意見交換の叩き台として本ガイドラインを公開しました。2020年には第2回、第3回の肖像権ガイドライン円卓会議を開催し、本ガイドラインを順次改訂してきました。さらに、デジタルアーカイブ機関等において実証実験も行い、その結果をデジタルアーカイブ学会の研究大会ワークショップで発表しました。

    このガイドラインは、権利者と利用者間の合意などに基づくガイドラインとは異なり、肖像権という法的問題に向き合うための考え方のモデルをデジタルアーカイブ学会が示し、デジタルアーカイブ機関における自主的なガイドライン作りの参考・下敷きにして頂くことを目的とするものです。

    法制度部会では、以上の趣旨、目的および背景をふまえ、肖像権ガイドライン(案)の改訂版(法制度部会版ver.4)を公表し、以下の要領で広く皆様からご意見を募集します。

  • 意見募集対象
    別紙「肖像権ガイドライン案(法制度部会版ver.4)
  • 意見募集期間(意見募集開始日及び終了日)
    2021年1月8日から2021年2月7日まです。
  • 意見の提出はこちらから

第 6 回研究大会一般研究発表 (2021/4/23~24) の演題を募集

2021年4月23日~24日に東北大学災害科学国際研究所 (〒980-8572 仙台市青葉区荒巻字青葉468-1) で開催される第 6 回研究大会一般発表 (2021/4/23~24) の演題を募集します

  • 登壇者は会員に限ります (共同発表者は会員でなくても構いません) (非会員で発表されたい方は、入会手続きをおねがいいたします。)
  • 発表の種類
    • 口頭発表 (質疑込みで 15 分の予定)
    • 予稿は J-STAGEでオンライン公開されます。
    • ご希望の場合、スライド、音声、動画その他発表資料は J-STAGE Data でオンライン公開できます。
  • 発表の分野
    • 制度・政策、著作権、人材育成、産業化
    • 地域活動、図書館、博物館、企業
    • 新技術、規格、メタデータ、データベース
  • 演題募集開始 2020年12月25日 (金)
  • こちらからお申込ください
  • 演題締切 2021年1月29日 (金)
  • 採択通知と予稿提出依頼 2021年2月8日 (月)
  • 内容の査読はありませんが、上記「発表の分野」を外れるもの、発表形式が整っていないものについては発表をお断りすることがあります。
  • 予稿原稿提出
    • 採択された発表については予稿を提出していただきます。
    • 提出期限: 2021年2月26日 (月)
    • 用意しているテンプレートを使用し、
    • 予稿は原則として Creative Commons (CC-BY) ライセンスにより J-STAGE 上で公開されます。別のライセンスご希望の場合お申し出ください。
    • 発表者も研究大会参加登録をしていただきます。
    • 一般発表がオンライン実施になった場合は参加費収入減少の可能性があるため、発表者から予稿集作成費をいただくことがあります。その際は再度発表の諾否をお伺いします。

『デジタルアーカイブ・ベーシックス 4: アートシーンを支える』発行

デジタルアーカイブ・ベーシックス 4: アートシーンを支える』が発行されました。

高野明彦 監修/嘉村哲郎 責任編集

紹介
アートシーンの新次元をつくるデジタルアーカイブ
日本の芸術分野におけるデジタル対応の概要・現状から問題点まで、美術館、博物館などの事例をもとに、幅広く紹介。
美術のみならず、音楽、舞踏、服飾のアーカイブの事例も掲載。
日々進化するアートアーカイブの実状を知るための一冊。

目次

    • まえがき 高野明彦(国立情報学研究所)
    • Scene 0 ゼロ地点のDA
      • 第1章 アート×デジタルアーカイブのこれまでとこれから 青柳正規 (学校法人多摩美術大学理事長、山梨県立美術館館長)
    • Scene 1 アートシーンにおけるデジタル対応の現況
      • 第2章 デジタルアーカイブはどのようにしてアートの振興に貢献するか? 太下義之(同志社大学教授、国際日本文化研究センター客員教授、独立行政法人国立美術館理事)
      • 第3章 デジタルアーカイブ・ビオトープ―相互関与し複層化する、作品環世界 田尾圭一郎(美術出版社「美術手帖」ユニット)
      • 第4章 アートのデジタルコンテンツの権利処理に関わる法的問題について 酒井麻千子(東京大学大学院情報学環准教授)
    • Scene 2 デジタル技術とアート現場のDA
      • 第5章 メディアアート領域にとってのデジタルアーカイブ―国内外の動向 森山朋絵 (東京都現代美術館)
      • 第6章 デジタル技術と現代のアートの保存 平諭一郎(東京藝術大学特任准教授)
    • Scene 3 パフォーマンスとアートのDA
      • 第7章 早稲田大学演劇博物館のデジタルアーカイブの現状と課題 中西智範(早稲田大学坪内博士記念演劇博物館)
      • 第8章 土方巽アーカイヴ―実験的アーカイブの理念と活動 森下隆(慶應義塾大学アート・センター)
      • 第9章 日本のオペラアーカイブの現状と課題 石田麻子(昭和音楽大学オペラ研究所所長・教授)・吉原潤(昭和音楽大学オペラ研究所准教授)
      • 第10章 〈服装・身装文科デジタルアーカイブ〉の現在と今後の課題 高橋晴子(国立民族学博物館研究員)
    • Scene 4 ミュージアムとアートのDA
      • 第11章 オープンなデジタルミュージアム―多様な価値の共存と高い規模拡張性 金子晋丈(慶応義塾大学理工学部准教授)
      • 第12章 国立博物館所蔵品統合検索システム「ColBase」—過去・現在・未来 村田良二(独立行政法人国立文化財機構 文化財活用センター)
      • 第13章 文化遺産オンライン試験公開版の構築 丸川雄三(国立民族学博物館)
      • 第14章 ヨコハマ・アート・LOD その成り立ちと構成 相澤勝(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)・小林巌生 (インフォ・ラウンジ株式会社)
      • 第15章 アート・プロジェクトの現場で取り組むアーカイブの試み 井出竜郎 (特定非営利活動法人アート&ソサエティ研究センター)
    • あとがき 嘉村哲郎