新年のご挨拶 (2018/1/1)

デジタルアーカイブ学会会員の皆様、またデジタルアーカイブに関心をお持ちの非会員の皆様(入会をお勧めします!)、新年明けましておめでとうございます。皆様にとりまして今年も良い年でありますようご祈念申し上げます。

デジタルアーカイブ学会は昨年発足し稔の多い活動をいろいろとしてまいりましたが、これも皆様方のデジタルアーカイブの重要性についての認識と意欲の表れによるものであったと感謝申し上げます。

おかげさまで、この我々の意欲は国会にも伝わりつつあり、馳浩議員をはじめとする議員連盟の皆様方のご協力によりデジタルアーカイブに関する法整備がなされようとするところまで参りました。本年はぜひこの法整備を実現していただき、我々の活動が国の支持を得てより広くまたより高度、具体的なものになってゆくよう努力する年にしたく存じております。どうか皆様方のご理解、ご協力をお願いいたします。

デジタルアーカイブにはいくつかの大きな意味があります。人類社会がこれまで築いてきた文化資産を保存・継承し、これからの社会を豊かにするために役立てること、またこれらの文化資産の上に更なる創造的な活動によって新たな文化資産を積み上げ、これを文化産業として社会の役にたつようにして行くことなども
大切であります。

特に日本の持つ各種の文化資産は諸外国の社会に受け入れられる高い価値を持つものであり、日本の観光産業にも貢献するものでありますから、この文化資産をデジタルアーカイブし世界中に流布し、日本の持つ魅力を伝える努力が欠かせません。こうしてグローバル化の中での文化国家日本の立ち位置を明確にしてゆく
ことにも貢献することが重要であります。

本年はデジタルアーカイブ学会がより一層発展するための基礎を固める年であると考えておりますので、皆様方のより一層のご理解とご協力をお願い申しあげます。

平成30年新春             会長  長尾 真

デジタルアーカイブin北海道&岐阜 (2018/2/8)

デジタルアーカイブ学会人材養成部会とコミュニティーアーカイブ部会は 2018 年2月8日にイベント「デジタルアーカイブin北海道&岐阜」を開催します。 奮ってご参加ください。

趣旨

地域・コミュニティーアーカイブの振興、その過程での人材養成の在り方などについて、北海道博物館、及び札幌学院大学を会場に研修会&研究会を開催します。また、研究会は Zoom を使い岐阜女子大学会場 (文化情報研究センター) と同時開催します。

期日・会場

2018年2月8日 (木)

主催

スケジュール

  • 研修会: 北海道博物館
    • 9:20 集合(正面玄関入ったカフェ前)
    • 9:30 博物館資料のDB化の現状説明(30分)
    • 10:00 アイヌ語アーカイブに関する講話(1時間)
    • 11:00 収蔵庫の見学(1時間)
    • 12:00 展示室見学{案内あり}(30分)
    • 12:30~ 昼食・自由見学
    • 移動 北海道博物館 → 札幌学院大学(タクシー利用が便利)
  • 講演・研究会: 札幌学院大学 (及び岐阜女子大学 (Zoom 経由で遠隔参加))
    • 15:00 基調講演「北海道のデジタルアーカイブについて」(B201 教室) 札幌学院大学教授 皆川雅章(上級デジタルアーキビスト)
    • 15:30 ~ 17:30 研究会

参加申し込み

  • 北海道博物館ツアー(定員20名)所属・氏名・メルアドレスとともに岐阜女子大学井上までお知らせください。
  • 研究会 北海道会場、岐阜会場別を明示し、所属・氏名・メルアドレスを岐阜女子大学井上までお知らせください。

研究発表申し込み

タイトル、概要、発表会場 (北海道または岐阜) を1月20日まで岐阜女子大学井上までお知らせください。なお、2月2日までにA4一枚のレジメを作成していただきます。(発表時間15分質疑5分を予定)

北海道博物館

  • 北海道開拓記念館(1971 年開館)と道立アイヌ民族文化研究センター(1994 年開所)という2つの道立施設を統合して2015年4月新たに開設されました。2つの施設が築き上げてきた伝統や優れた業績を継承した北海道を代表する「総合博物館」です。
  • アクセス
    • 9:00 新札幌バスターミナル発「開拓の村」行き(JR北海道バス)
    • 9:08 JR森林公園駅経由
    • 9:13 北海道博物館下車

国際シンポジウム デジタルアーカイブ時代の人文学の構築に向けて――仏教学のための次世代知識基盤の構築――

研究プロジェクト「仏教学新知識基盤の構築」は、IIIF,Unicode,TEIに関与しつつ、人文学の学術環境の刷
新と国際化に寄与してきました。
本シンポジウムでは、プロジェクトの中間成果をふまえつつ、欧州で開始された新たなデジタル研究環境構築プロジェクト Open Philologyや、西洋人文学研究におけるデジタル・ヒューマニティーズの現在の姿を手がかりとして、デジタルアーカイブ時代の人文学の知識基盤のありかたを模索してゆきます。

イベントサイトはこちら

主催 科研基盤S「仏教学新知識基盤の構築―次世代人文学の先進的モデルの提示」
共催 東京大学大学院人文情報学拠点、一般財団法人人文情報学研究所

会場 東京大学文学部法文2号館1番大教室
日時 1月6日(土)13:00(開場12:30)-18:00
7日(日) 9:30(開場 9:00)-15:30

登壇者 (同時通訳付き)
ジェイムズ・カミングス(ニューカッスル大学)
ポール・フィールターレル(ライデン大学)
チャールズ・ミュラー(東京大学)
永崎研宣(人文情報学研究所)
高橋晃一(東京大学)
小野基(筑波大学)
船山徹(京都大学)
下田正弘(東京大学)

「デジタルアーカイブ推進コンソーシアム (DAPCON)」ホームページ

デジタルアーカイブ推進コンソーシアム (DAPCON)」は、デジタルコンテンツ の流通・利用とそれを支えるデジタルアーカイブの構築に関わる諸団体が連携 し、その促進のための喫緊の課題解決に向けて取り組むために 2017 年 4 月に 設立されました。この度そのホームページが開設されました。

東日本大震災アーカイブシンポジウム

国立国会図書館と東北大学災害科学国際研究所は、平成30年1月11日(木)に 「東日本大震災アーカイブシンポジウム」を東北大学にて開催いたします。
http://shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/symposium/sympo20180111
東日本大震災の発生直後から、様々な団体が震災アーカイブに取組み、現在まで に数十の震災アーカイブが構築されました。特に県域のアーカイブの構築は、県 内の記録の収集やアーカイブ連携を促進し、東日本大震災の記録の網羅的な集約 を可能にしました。そのことにより、震災アーカイブの連携にともなう知見も得 られてきました。
本シンポジウムでは、震災アーカイブを取り巻く国際動向として、「世界防災 フォーラム」の概要を紹介するとともに、東日本大震災と熊本地震の被災県の震 災アーカイブ担当者による事例報告や、「被災県が実施する震災アーカイブの意 義」と題して、各県のアーカイブ構築と県内のアーカイブとの連携等について課 題解決に向けた議論を行います。

●日時:平成30年1月11日(木)13時00分から16時30分まで
●会場:東北大学災害科学国際研究所棟 1階多目的ホール(宮城県仙台市青葉区荒 巻字青葉468-1)
●共催:東北大学災害科学国際研究所・国立国会図書館

●参加及び参加申込み
(1)定員:200名 ※受付は先着順とし、定員に達した時点で終了します。(2)参加 費:無料
(3)参加申込み:参加を御希望の方は、こちらのお申し込みフォームからお申し 込みください。
※もしフォームを開けない場合は,①氏名,②ふりがな,③ご所属,④メールアドレ スを記載のうえ,以下のメールアドレスまでご送付ください.
E-mail:archiveforum* irides.tohoku.ac.jp(* を@に置き換えて下さい)
申込み期限:平成30年1月10日(水)17時まで

●プログラム
13:00-13:10(1)開会の挨拶:今村文彦(東北大学災害科学国際研究所所長)
13:10-13:30(2)震災アーカイブを取り巻く国際動向
・「世界防災フォーラム&ぼうさいこくたいの報告」:ボレー・セバスチャン (東北大学災害科学国際研究所 助教)
13:30-14:30(3)被災県が取り組む震災アーカイブ~復興にむけて目指すもの〜
・「いわて震災津波アーカイブ~希望~ について」:酒井淳氏(岩手県復興局 復興推進課推進協働担当課長 )
・「熊本地震への対応とデジタルアーカイブ」:林田昭広氏(熊本県知事公室危 機管理防災課熊本地震検証室主幹)
・「茨城県における東日本大震災の記録資料の収集と公開」:中原健次氏(茨城 県生活環境部 防災・危機管理局 防災・危機管理課 副参事)
・「福島県における震災関連資料の収集について」:半谷成満氏(福島県文化ス ポーツ局 生涯学習課 主任社会教育主事)
14:30-14:40 休憩
14:40-15:25(4)進化する震災アーカイブ~現状と課題~
・「在仙テレビ局の震災アーカイブ、その意義と活用法」:浮ヶ谷美穂氏(宮城 テレビ放送アナウンサー )
・「国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)の課題と取組」:伊東 敦子(国立国会図書館電子情報部主任司書 )
・「震災アーカイブを発展させるために研究機関がすべきこと」:柴山明寛(東 北大学災害科学国際研究所准教授)
15:25-15:35 休憩
15:35-16:25(5)パネルディスカッション「被災県が実施する震災アーカイブの 意義」
・(進行/前半)柴山明寛 (東北大学災害科学国際研究所 准教授 )
・(後半/進行)ボレー・セバスチャン(東北大学災害科学国際研究所 助教
・上記報告者
・太田 朋子氏(宮城県図書館 資料奉仕部 震災文庫整備チーム)
16:25-16:30(6)閉会の挨拶:伊東 敦子(国立国会図書館電子情報部主任司書)

「デジタルアーカイブ学会誌」創刊号 J-STAGEで公開

「デジタルアーカイブ学会誌」創刊号 (9/9 発行) を J-STAGEで公開いたしまし た (11/16)。
www.jstage.jst.go.jp/browse/jsda/-char/ja/

掲載記事は以下のとおりです。

●巻頭言
デジタルアーカイブ学会の使命 会長 長尾 真
「デジタルアーカイブ学会誌」創刊にあたって 学会誌編集委員長 吉見 俊哉
●設立総会報告
ご挨拶 会長 長尾 真
来賓ご挨拶
デジタルアーカイブ学会設立の背景と趣旨 会長代行 吉見 俊哉
閉会のご挨拶 井上 透
総会の風景
●第1回研究大会基調講演
なぜ、デジタルアーカイブなのか?――知識循環型社会の歴史意識 吉見 俊哉
研究大会の風景
●学会活動・部会活動の紹介
デジタルアーカイブ学会がめざすもの 柳 与志夫
「法制度部会」の紹介と熱烈なお誘い 福井 健策
「技術部会」の活動について 高野 明彦
「人材養成部会」キーノート 井上 透
「コミュニティアーカイブ部会」について 坂井 知志
「関西支部」の狙い 原田 隆史、福島 幸宏
●動向解説
デジタルアーカイブに関連する法政策の状況と今後の論点 生貝 直人
デジタルアーカイブの技術動向に向き合う 永崎 研宣
世界のデジタルアーカイブの動向 時実 象一
●デジタルアーカイブ関連資料
●学会活動報告
●学会規約
●デジタルアーカイブ学会誌 編集方針、投稿規定、査読規程

デジタルアーカイブ学会関西支部第1回例会

詳細はこちら

  • 日時:2017年12月7日(木)13:00~16:30(開場12:30)
  • 場所:エルおおさか本館 6階604号室
  • 報告1:デジタルアーカイブに関わる肖像権を60分で学ぶ in 関西 (13:00~14:45)
    • 福井健策(弁護士・骨董通り法律事務所)

    ※ 参考 骨董通り法律事務所・コラム

  • 報告2:国立民族学博物館における地域研究画像デジタルライブラリの構築と研究者支援(仮)(15:00~16:30)
    • 飯田卓(国立民族学博物館 学術資源研究開発センター 准教授)
    • 丸川雄三(国立民族学博物館 人類基礎理論研究部 准教)
      ※ 参考《科学研究費助成事業》『学術研究支援基盤形成』研究基盤リソース支援プログラム「地域研究に関する学術写真・動画資料情報の統合と高度化 」
  • 主催:
    デジタルアーカイブ学会関西支部
    エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)
  • 定員:30名(先着順)
  • 参加費:無料

NDLデジタルライブラリーカフェ

http://lab.ndl.go.jp/cms/digicafe2017

<第1回>「NDL ×データ可視化」
* ゲストスピーカー (敬称略)
o 矢崎 裕一(東京大学空間情報科学技術センター協力研究員、Code for Tokyo代表)
* 日時 2017年11月29日(水)13時30分~16時30分 (受付13時~13時30分)
* 会場  国立国会図書館東京本館 新館3階 人事課大会議室
* 定員 o 20名(先着順)
* 参加費 無料 (ただし、旅費など参加に伴う費用は、参加者の負担となります。)
* 持ち物  なし

<第2回>「地域資料を最新規格でお手軽に使いやすくしてみよう」
* ゲストスピーカー (敬称略)
o 永崎 研宣(人文情報学研究所主席研究員)
* 日時 2017年12月2日(土)13時~17時 (受付12時30分~13時)
* 会場 国立国会図書館東京本館 新館3階 人事課大会議室
* 定員 20名(先着順)
* 参加費 無料 (ただし、旅費など参加に伴う費用は、参加者の負担となり ます。)
* 持ち物  作業に使う、無線LANに接続可能なご自身のパソコンをお持ちください。電源・無線LAN環境はご用意いたします。

内閣府主催産学官フォーラム

[開催時期] 平成29年11月14日(火)
[時 間] 13:00~17:30
[開催場所] 内閣府1階講堂
[内 容] 基調講演(東京藝術大学 青柳正規特任教授)
〇事例紹介
●デジタルアーカイブの基盤形成・人材育成 井上透
●一般参加型のデジタルアーカイブ作成 永崎研宣
●富士フイルム株式会社、NHK放送技術研究所、大日本印刷株式会社、凸版印刷株式会社、人文学オープンデータ共同利用センター
〇プレゼンテーション
●国立情報学研究所高野明彦、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、首都大学東京渡邉英徳、防災科学技術研究所、国立国会図書館
〇パネルディスカッション

[参加方法] 開催一か月前より、内閣府知的財産戦略推進事務局
ホームページ、FAX又は電話により参加申込受付け予定。
[問い合わせ先] 内閣府知的財産戦略推進事務局
電話:03-3581-2109(受付時間:9:30~18:00(土・日・祝除く))
FAX :03-3581-4351(24時間受付)
ホームページ:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/forum/index.html

第1回公開シンポジウム「著作権だけではない!,デジタルアーカイブと法制度の新たな課題解決にむけて」

第1回公開シンポジウムご案内

* 主催:デジタルアーカイブ学会 (JSDA)
* 共催:デジタルアーカイブ推進コンソーシアム(DAPCON)
* 後援:小学館

* 日時:2017年12月5日(火)午後3時~6時
* 場所:小学館一ツ橋センタービル12 階会議室
会場・プログラムが変更となっています。こちらをご覧ください。

* 構成
1. 問題提起(15:00-15:10)
青柳正規 DAPCON会長(前文化庁長官)
2. 来賓ご挨拶(10分)(15:10-15:20)
3. 事例報告(15:20-15:35)
(1) 日本美術全集のデジタル活用(疑似著作権):清水芳
郎 小学館出版局チーフプロデューサー
(2)  記録映画フィルムの移管(所有権):記録映画保存セ
ンター
(3) 震災アーカイブの公開(肖像権):長坂俊成 立教大
学教授
4. 法的問題の全体見取り図(15:35-16:05)
福井健策 骨董通り法律事務所パートナー弁護士(JSDA理
事・法制度部会長)
5. オーファンワークス処理の現在(16:05-16:20)
瀬尾太一 日本写真著作権協会常務理事
<休憩>(16:20-16:30)
6. パネルディスカッション「これからどう取り組めばいいの
か」(16:30-18:00)
<パネリスト>
o 太下義之 三菱UFJリサーチ&コンサルティング芸術・文化政策センター長
o 瀬尾太一 日本写真著作権協会常務理事
o 福井健策 骨董通り法律事務所パートナー弁護士:司会
o 山川道子 プロダクション・アイジー アーカイブグループリーダー
o 山下貴司 法務大臣政務官:予定
7. 閉会のご挨拶:長尾真 デジタルアーカイブ学会 (JSDA) 会長

* 聴講:150名、参加無料
お申込み受付はこちらからお願いいたします。
定員に達し次第、受付を終了いたします。

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