「関連イベント」カテゴリーアーカイブ

国立科学博物館S-Net研究会のご案内(2024/6/22)

国立科学博物館S-Net研究会のご案内(2024/6/22)

6月22日(土)午後にオンライン上で開催予定の「第43回 自然史標本データ整備事業による標本情報の発信に関する研究会(S-Net研究会)」についてご案内いたします。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。

  • 会合名:第43回 自然史標本データ整備事業による標本情報の発信に関する研究会 自然史系博物館資料のデジタルアーカイブ化と公開
  • 主 催:国立科学博物館
  • 協 力:NPO 法人西日本自然史系博物館ネットワーク
  • 日 時:2024年6月22日(土)13時30分~16時00分
  • 場 所:Zoom を利用したインターネット会合

※受付後、開催週の初め頃までにZoomのURLをお知らせします。

  • 内 容:
    ・開催挨拶、注意事項
    ・イントロダクション(趣旨説明等)  神保 宇嗣(国立科学博物館)
    ・講演1:デジタルアーカイブと博物館  井上 透(岐阜女子大学)
    ・講演2:ジャパンサーチ連携とコンテンツ利活用  眞籠 聖(国立国会図書館)
    ・講演3:地域博物館のDA関連の活動例 ―琵琶博の取り組み  大槻 達郎(滋賀県立琵琶湖博物館)
    ・講演4:デジタルアーカイブの標準規格IIIFの紹介  青柳 和仁(島根大学附属図書館)
    ・全体での質疑など
    (各講演は発表25分・質疑5分です)

  • 申込み方法:下記サイトへアクセスし、必要情報をご記入ください。
    https://forms.gle/ShjUNADL6m3bHKTG8
  • 申込締切:2024年6月16日(日)24時

※プログラムや申込方法など、詳細については下記ウェブサイトをご覧ください。
 https://science-net.kahaku.go.jp/app/page/activity.html#!#studygroup

リレーションズ フォーラム03「巨大都市東京でボトムアップ型の芸術祭はいかに可能か──東京ビエンナーレの挑戦」ご案内 (2024/5/24)

リレーションズ フォーラム03「巨大都市東京でボトムアップ型の芸術祭はいかに可能か──東京ビエンナーレの挑戦」開催のお知らせ(2024/5/24)

去る2月27日、4月19日、2回にわたって開催いたしましたリレーションズ+芸術祭・まちづくり研究連携プロジェクト「フォーラム01/02 能登半島地震と芸術祭の未来」には、それぞれ約100人の多くの方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。フォーラム02の開催から約1か月が経ち、直前のご案内になってしまい、誠に誠に誠に恐縮ですが、私どもでは、明日、5月24日(金)18:30から、フォーラム03「巨大都市東京でボトムアップ型の芸術祭はいかに可能か──東京ビエンナーレの挑戦」を、下記の通り開催させていただきたいと存じます。どうか、下記の申し込みフォームでご登録いただき、ご参加下さいますようお願い申し上げます。

  • 開催日時:2024年5月24日(金)18:30~20:00
  • 開催方式:オンライン配信*要事前登録・申込(無料)

詳細・申し込みは、以下にアクセスしてください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSetu6PQc7QQx4W5ICd4HrlgZFx35c-nfdu_7Bacm7l7aOMVGg/viewform

東京は、人口3,600万人の世界最大の巨大都市である。日本の総人口が減少し続け、やがて全国各地で消滅する市町村が多く出ることが予想される中で、東京だけが今も膨張し続けている。人口、情報、資本、権力が集中するこの巨大都市は、しかしまったくまとまりがない。多くの東京圏の住人は、地方の人々に比べればはるかに弱い危機感しか持ってはいない。東京都には莫大な税収が入るが、その官僚機構は旧態然たるタテ割りで、牢固たる事なかれ主義は何かと批判に晒されやすい中央省庁をはるかに超える。そしてその東京では、人口一極集中をさらに加速しかねない巨大再開発が目白押しである。

そのような東京をフィールドに、クリティカルな思想と実践、そして何よりも創造行為の集合的なムーブメントである芸術祭はいかに可能か?

2020/21年に第1回が開催されて以来、東京都心北部で中村政人、小池一子をリーダーとして開催されてきた「東京ビエンナーレ」は、この難しい、しかし壮大な課題に挑戦してきた。北川フラムにより先導され、妻有や奥能登、瀬戸内をはじめとする地方で開催されてきた芸術祭は、過疎や災害から原発や産業廃棄物まで、様々な課題を抱えてきた地方の自治体と協力し、地域住民の草の根からの危機意識とアートが連携する地平を開くものだった。ところが、東京はもちろん、横浜も名古屋も、そのような意味での「地方」ではない。つまり、東京都や横浜市、愛知県などの予算による文化イベントは可能でも、それでは決定的に欠けるものがあるのである。

2020/21年の「見慣れぬ景色へ」から23年の「リンケージ」へとそのテーマを深化させてきた東京ビエンナーレは、巨大都市東京ではなく、東京のもうひとつの貌、ヴァナキュラーでハイブリッドでマージナルな都市としての東京に注目してきた。実は、東京都心には、無数の空地や空き家、空隙のようなスペースがある。古い商店は価値のある建物を残し、大型ビルでも年月を経て空きスペースが増殖する。公共の空間は相変わらず使い勝手が悪いが、それでも丁寧に理解を得ていけば、開かれた空間に変容する。東京ビエンナーレは地道な努力を重ね、巨大都市の隙間を芸術的な創造の拠点とする作業を重ねてきた。

リレーションズ+芸術祭・まちづくり研究連携プロジェクト

フォーラムの第3回となるこのオンライン・イベントでは、第2回東京ビエンナーレの総合ディレクターとしてこの東京都心のボトムアップ型の芸術祭を先導した中村政人と西原 珉の2人のキーパーソンにご登壇いただき、あえて東京という巨大都市の都心で草の根的でボトムアップ型の芸術祭を開催することの困難と可能性をふんだんに語っていただくつもりである。

ゲスト[五十音順]:

  • 中村政人(東京ビエンナーレ2023 共同総合ディレクター)
  • 西原 珉(東京ビエンナーレ2023 共同総合ディレクター)

パネリスト[五十音順]:

  • 暮沢剛巳(東京工科大学・デザイン学部 教授)
  • 河 炅珍(國學院大學・観光まちづくり学部 准教授)
  • 潘 梦斐(國學院大學・観光まちづくり学部 助教)
  • 光岡寿郎(東京経済大学・コミュケーション学部 教授)
  • 村田麻里子(関西大学・社会学部 教授)
  • 山口 誠(獨協大学・外国語学部・教授)

モデレーター[五十音順]:

  • 毛利嘉孝(東京藝術大学・大学院国際芸術創造研究科 教授)
  • 吉見俊哉(國學院大学・観光まちづくり学部 教授)

ゲスト・プロフィール:

  • 中村政人(なかむらまさと)
    東京ビエンナーレ2023総合共同ディレクター
    1963年秋田県大館市生まれ。アーティスト。東京藝術大学絵画科教授・副学長。
    「アート×コミュニティ×産業」の新たな繋がりを生み出すアートプロジェクトを進める社会派アーティスト。
    2001年第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ、日本館に出品。マクドナルド社のCIを使ったインスタレーション作品が世界的注目を集める。
    1993年「The Ginburart」(銀座) 1994年の「新宿少年アート」(歌舞伎町)でのゲリラ型ストリートアート展。
    1997年からアーティストイニシアティブコマンドNを主宰。秋葉原電気街を舞台に行なわれた国際ビデオアート展「秋葉原TV」(1999〜2000)「ヒミング」(富山県氷見市)(2004〜2016年)、「ゼロダテ」(秋田県大館市)(2007〜2019年)など、地域コミュニティの新しい場をつくり出すアートプロジェクトを多数展開し、2010年民設民営の文化施設「アーツ千代田3331」を創設(2023年3月閉館)。
    「東京ビエンナーレ2020/2021、2023」総合ディレクター。「千葉国際芸術祭2025」総合ディレクター。著書に「美術と教育」(1997)、写真集「明るい絶望」(2015)、「新しいページを開け!」(2017)、「アートプロジェクト文化資本論:3331から東京ビエンナーレへ」(2021)。平成22年度芸術選奨受賞。2018年日本建築学会文化賞受賞。

  • 西原 珉(にしはらみん)
    東京ビエンナーレ2023総合共同ディレクター
    キュレ—ション、心理療法士、東京芸術大学先端芸術表現科准教授、秋田市文化創造館館長。90年代の現代美術シーンで活動後、渡米。ロサンゼルスでソーシャルワーカー兼臨床心理療法士として働く。心理療法を行うほか、シニア施設、DVシェルターなどでアートプロジェクトを実施。2018年日本に戻ってアートとレジリエンスに関わる活動を試行中。米国カリフォルニア州臨床心理療法士免許。東京ビエンナーレ2020/2021では参加作家として「トナリプロジェクト」を推進し、東京ビエンナーレ2023においても継続した活動を展開する。

※ 参加お申込は上記ページ内「参加お申込みフォーム」でお願いいたします。

芸術祭とまちづくりの未来に関心のあるみなさまの1人でも多くのご参加をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。

「第2回 DH若手の会(2024夏) -デジタル・ヒューマニティーズで “繋がる×広がる” 人文学-」開催(2024/7/26-27)

デジタル・ヒューマニティーズを行く「若手」の集いを、2024年7月26日-27日に開催します。昨年度に続き第2回の開催となります。

皆さんのこれからの研究関心をDHの領域の先達諸氏に投げて、議論して、発想や気づきを広げることで、DHに関わる研究者の研究を促進し、DHが人文学の各分野でさらに新しい研究の進展に寄り添っていけることを目指しています。ぜひお気軽にご参加ください。

詳細・申込は以下のサイトからお願いいたします。
https://dh.nihu.jp/news/20240418

人間文化研究機構(国立歴史民俗博物館)
大井将生

リレーションズ+芸術祭・まちづくり研究連携「能登半島地震と芸術祭の未来(後編)」オンライン座談会(2024/4/19)

リレーションズ+芸術祭・まちづくり研究連携プロジェクト
フォーラム02 能登半島地震と芸術祭の未来(後編)
(2024/4/19)

去る2月27日に開催いたしましたリレーションズ+芸術祭・まちづくり研究連携プロジェクト「フォーラム01 能登半島地震と芸術祭の未来(前編)」には、約100人の多くの方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。フォーラム01の開催から約1か月半が経ちましたが、私どもでは、来る4月19日(金)18:00から、「フォーラム02 能登半島地震と芸術祭の未来(後編)」を開催させていただきたいと存じます。

  • 開催日時:2024年4月19日(金)18:00~19:30
  • 開催方式:オンライン配信*要事前登録・申込(無料)

詳細・申し込みは、以下にアクセスしてください。
https://relations-tokyo.com/research-colab-project_start/announce/
※ 参加お申込は上記ページ内「参加お申込みフォーム」でお願いいたします。

能登の現在と未来に関心のあるみなさまの1人でも多くのご参加をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

吉見俊哉

記録映画アーカイブ・プロジェクト 第15回研究上映会「映画『夜明けの国』 –時枝俊江監督の希望と挫折」(2024/3/9)

記録映画アーカイブ・プロジェクト 第15回研究上映会「映画『夜明けの国』 –時枝俊江監督の希望と挫折」(2024/3/9)

  • 日時:2024年3月9日(土)14:00-16:40(13:30開場)
  • 会場:東京大学本郷キャンパス ダイワユビキタス学術研究館3F 石橋記念ホール
    https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_14_04_j.html
  • 定員:100名(参加無料・当日先着順・申し込み不要)
    ※満員の際は入場できない場合がありますことをご了承ください。
  • 上映:「夜明けの国」(1967年/110分/カラー/岩波映画製作所)
  • お話:坂口康(映像プランナー、本作助監督)
  • 司会:朱子奇(東京大学大学院学際情報学府博士課程)

第15回目は、岩波映画製作所のアーカイブの中から、文化大革命の最中に中国で撮影された貴重な記録映画を上映します。
1966年8月から1967年1月まで、およそ半年をかけて中国の東北地方を中心に取材・撮影された『夜明けの国』は、文革当時の中国社会を記録した珍しい作品です。本作は35mmフィルムで撮影されましたが、今回、4kスキャンでデジタル化することによって鮮明な映像が蘇りました。*会場の都合で4K動画をダウンコンバートしたBlu-rayで上映します。
監督は日本を代表する女性監督の一人、時枝俊江。国立映画アーカイブの企画「日本の女性映画人(2) ―1970-1980年代」(2024年2月6日-3月24日)では時枝監督の特集が組まれ、本作を含む21作品を上映予定です。今回は、それに先駆けて上映します。

<国立映画アーカイブ・日本の女性映画人(2) ―1970-1980年代>
https://www.nfaj.go.jp/wp-content/uploads/sites/5/2023/12/NFAJ-No52.pdf

完成後、時枝監督は本作について多くを語りませんでした。その理由は何なのか。上映後に、本作助監督である坂口康さんをお迎えして、撮影当時の状況やこの映画に込められた時枝監督の思いなどについてお話を伺います。

主催:記録映画アーカイブ・プロジェクト(東京大学大学院情報学環丹羽美之研究室)
お問い合わせ:記録映画保存センター(運営窓口)
Tel: 03-3222-4249 Email: center_otoiawase@kirokueiga-hozon.jp

今後、過去のフィルム作品はデジタル化して利活用することが多くなりますが、デジタル化に当たりオリジナルの画質をどう保証するのかが問題となります。
デジタル化に関心ある方にご案内をお願い致します。

リレーションズ+芸術祭・まちづくり研究連携「能登半島地震と芸術祭の未来」オンライン座談会(2024/2/27)

リレーションズ+芸術祭・まちづくり研究連携プロジェクト
フォーラム01 能登半島地震と芸術祭の未来(前編)
(2024/2/27)

  • 日時:2024年2月27日(火)19:15〜21:00
    開催方式:オンライン
  • ゲスト:
    関口正洋(アートフロント・ギャラリー)
    三浦伸也(防災科学技術研究所)
  • パネリスト:
    村田麻里子(関西大学)
    暮沢剛巳(東京工科大学)
    太下義之(同志社大学)
    山口誠(獨協大学)
    潘夢斐(國學院大学)
  • モデレーター:
    毛利嘉孝(東京藝術大学)
    吉見俊哉(國學院大学)

2024年元旦夕方、私たちは列島各地で大きな地面の揺れを感じました。慌ててテレビをつけると、震源が能登半島であることが伝えられていました。その後、徐々に被害状況が伝えられ、奥能登の珠洲、輪島、七尾地方が甚大な被害を受けたことがわかってきました。ショックでした。実は、この「リレーションズ」連携の対話プロジェクトを始めようとしているメンバーは、昨年11月、まさに珠洲・七尾の芸術祭やまちづくりの現場を訪ね、何人もの方々からエキサイティングな話を聞いてきたばかりでした。これからこの地方の方々と、どのような持続的なつながりを形成していけるかを考えていた矢先の震災でした。
能登半島の文化と芸能、アート、そしてまちの生業と観光がこれからどうなっていくのかということは、単に日本の一地方の震災復興にとどまらず、日本全体の文化とアート、地域社会の未来に関わる課題です。今回のフォーラム01は、そのような課題に向けて、まず奥能登芸術祭を現地でマネージされてこられたアートフロントの関口正洋さんから芸術作品の被害の現状についてお話しいただき、次に防災科学技術研究所の三浦伸也さんから震災からの復旧の現状と将来の人口予測についてお話しいただきます。その上で、本プロジェクトのメンバーである村田、大下、暮沢、山口、藩等のパネリストを交えて議論を深めていくつもりです。モデレーターは、毛利と吉見が務めます。
直前のご案内となり、誠に恐縮ですが、この日、部分的にでもご都合がつくようでしたら、ぜひ下記から視聴をお申込みください(無料です)。追って、リンク先をメールでご案内します。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdSRBDe_I_S_yIg9UVK5rbythQmAnDFAXBMW_t_3WCf1ixwvA/viewform

長久手市文化の家 開館25周年記念シンポジウム「舞台芸術を未來へつなぐアーカイブ 地域の文化施設からひろがる舞台芸術の可能性」(2024/3/24)

音楽や演劇、ダンスなどの舞台芸術は、上演されるその場限りでしか存在できないものであり、残された周辺の資料のみが上演の証拠となります。しかし、特に都市部以外において、各地での上演資料を誰がどのように保存し、どう活用していけるのか、これまで十分に議論されてきませんでした。本シンポジウムでは、各地の実践者や研究者を招き、地域の文化施設はどのように舞台芸術アーカイブへの取り組みができるのかを検討する場です。

日時:3月24日(日)13:00~16:30
会場:長久手市文化の家 森のホール(オンライン配信あり)
料金:無料(要申込)

申込フォーム https://forms.gle/NkzMAAExc4XmeobM9
シンポジウム詳細 https://bunkanoie.jp/archives/5735

プログラム

  • 第1部:舞台芸術アーカイブと劇場の蓄積
    岡室 美奈子(早稲田大学文化推進部参与・文学学術院教授)
    「舞台芸術アーカイブのゆるやかな定義と早稲田大学演劇博物館の実践」
    生田 創(長久手市文化の家館長) 「長久手市文化の家の25年間」
    山本 宗由(長久手市文化の家)  「長久手市文化の家のアーカイブ活動について」
  • 第2部:地域の劇場と芸術アーカイブ
    井出 竜郎(アート&ソサイエティ研究センター)
    「アート・プロジェクトのアーカイブ構築から考える可能性」
    新里 直之(京都芸術大学舞台芸術研究センター)
    「未来の創造、コミュニケーションの創発に向けてーー京都市内における劇場のアーカイブ活動」
    渡邉 朋也(山口情報芸術センター[YCAM])
    「創造の連なり—作品の修復・保存から始まる再創造」
  • 第3部:登壇者によるパネルディスカッション

Cesium Grants Japan 2024説明会 ~OSS 3D地理空間コミュニティ発展を目指す日本向け助成金プログラムの説明と過去受賞者の実際と本音~(2024/1/10)

Cesium Grants Japan 2024説明会
~OSS 3D地理空間コミュニティ発展を目指す日本向け助成金プログラムの説明と過去受賞者の実際と本音~

【イベント概要】

3D地理空間の可能性は、製造業や流通、不動産、保険、スマートシティ、モビリティ、災害対策、研究・教育分野など限りなく多岐にわたります。3D地理空間情報の革新はグローバルなペースで加速しており、日本でも、開発者やクリエイターによって多くの取り組みが始まっています。

Cesiumは、強力な3D地理空間のアプリケーションを作成するための基盤となるオープンプラットフォームを創っている会社です。2019年にスタートしたまだ新しい会社ですが、オープンソースであることとそのプラットフォームの機能・性能により、すでに世界中様々な場面で利用されており、日本でも国交省のPLATEAUはじめ様々なツールやアプリケーション、プラットフォームの土台として今急速に利用が進んでいます。

この度Cesiumでは、日本の開発者やクリエイターの活動をさらに活性化し、支援することを目的として、『Cesium Grants JAPAN 2024』という、助成金プログラムを11月より開始しました。本セミナーでは、いよいよ2024年2月1日を応募締め切りとするそのプログラムの内容と助成金受賞のためのポイント、また初代Grant採択者の一人、東京大学大学院・渡邉英徳教授による活用事例を、デモを交えつつわかりやすく解説いたします。

【セミナー名】
Cesium Grants Japan 2024説明会
~OSS 3D地理空間コミュニティ発展を目指す日本向け助成金プログラムの説明と過去受賞者の実際と本音~

【主催】Cesium GS,Inc.

【共催】東京大学大学院情報学環 メディア・コンテンツ総合研究機構

【日 時】1月10日(水) 18:00~19:00(予定)

【開催方法】オンライン(zoom) ※参加者の方には、zoomを送付します。

【参加者対象】
大学および高等教育機関の学生、修士、博士、教職員や研究者の方、IT部門含め業務職員の方

主に今回のGrant(助成金)プログラムを利用して、3D地理空間に関するイノベーティブな手法やオープン標準化、総合接続性、社会課題の解決などについて、自己の属する組織を超えて、仕組みづくり、ドキュメント化、取り組み、カリキュラム化、アプリケーション開発などの形で実現を目指している方、あるいはこれから目指してみようと考えておられる方に、是非ご参加いただければと思います。

【人数】50名(先着順)

【参加費】無料

【申 込】事前申込制。以下のフォームよりお申し込みください
Cesium Grants Japan 2024説明会 (2024/1/10) (google.com))
事務局で確認後、後日、zoomのアドレスを送付します。申し込み状況等でお断りする場合もございます。ご了承ください。

【申込期限】2024年1月9日

【講演内容】    

■登壇者
Grants採択事例 紹介講師:
東京大学 東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授
渡邉 英徳

Grants Program説明会スピーカー:
Cesium Japan Community Manager 久木田 弦

■タイムテーブル
【18:00~18:20】Cesium GS, Inc. Japan Community Manager 久木田 弦

  • Opening
  • Cesium Grants Japan 2024のご説明
    ○~Cesiumからの助成金ーOSS 3D地理空間コミュニティ グラントとは
    ○2月1日に応募締め切りを迎える本助成金プログラムについての申し込み方法と、受賞のためのポイントについて、誤解されやすい点の注意点など含めご説明させていただきます。

【18:20~18:35】東京大学 東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授 渡邉 英徳

  • Cesiumの利用の実際~助成金獲得事例のご紹介
    ○Cesiumの研究利用・社会実装事例について、Grant採択助成金を獲得された実例をはじめ、その他参考になる実際の画面操作やデモを通して、わかりやすく紹介します。

【18:35~19:00】

  • Q&Aタイム
    チャット欄にいただいた質問から幾つか選んでご回答させていただきます。

※アジェンダは予告なしに変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

《ご参考・関連情報》

Cesiumは国交省のPLATEAUはじめ、防災システムや航空シミュレーション、建築・建設のための予測システム、各種デジタルアーカイブなど、様々な3D地理空間を取り扱うアプリケーションやプラットフォームで利用されています。

⚫︎東京大学 渡邊教授作成の関連情報

▼本件に関する問い合わせ先
Cesium GSC, Inc.  Japan Community Manager 
久木田 弦(Kukita Gen)
E-mail:kukita@cesium.com

人文科学とコンピュータシンポジウム(じんもんこん2023)「人文学のためのデータインフラストラクチャー構築に向けて」(2023/12/9)

 オープンサイエンスの進展とともに、その基盤となる研究データのインフラストラクチャー(インフラ)構築が着々と進められている。研究データインフラに求められるのは、研究成果の検証可能性を担保する機能だけでなく、そのデータを元にしたさらなる発展的な研究の展開や社会へのアウトリーチなど、様々なものが考えられる。それを実現していくためには、構築・運用のしやすい簡潔なメタデータ構造とともに、必要に応じて専門知につながる深い情報という、相反する要素が求められることになる。デジタル時代の研究資料たるデータに様々な文脈から多様な専門知が埋め込まれる人文学においては、この課題はより切実なものとして現前しつつある。すでに海外では、欧州におけるDARIAH(Digital Research Infrastructure for the Arts and Humanities)やCLARIN(Common Language Resources and Technology Infrastructure)等の人文学向けデジタルインフラや、さらにそれを社会科学と統合したSSHOC(Social Sciences and Humanities for the European Open Science Cloud)に見られるように、着々と整備が進められ、大きな広がりを見せている。そして、それを支える枠組みとして、TEI(Text Encoding Initiative)ガイドラインに準拠したテキストデータの構造化やIIIF (International Image Interoperability Framework)によるアノテーションなどの国際標準的なルールが整備され、一方で、TaDIRAH(The Taxonomy of Digital Research Activities in the Humanities)による研究活動の語彙設計など、草の根的な活動も貢献する形となっている。

 日本でも、日本学術振興会においては人文学・社会科学データインフラストラクチャー強化事業が推進され、人間文化研究機構からはnihuBridgeが公開されるなど、人文学におけるデータインフラは徐々に基礎が固められつつある。こうした動向はどちらかと言えば横断性を重視したものとして広く様々な関心から人文学の研究データに関心を持ってもらい、それを通じて社会に貢献していくことが期待される。一方で、個々のデータを適切に活用するためには、データが作成されたコンテクストやそこに含まれる意味のある情報を適切かつ簡潔に利用者に伝えることが課題となる。技術的には、上述のIIIFやTEI等、国際的な枠組みに基づく取組みが国内でも広がりつつあり、TaDIRAHの日本語版も公開されている。しかしながら、こうした動向は、人文学の様々な分野における方法論の多様さを踏まえるなら、まだ端緒についたばかりである。今後、より多くの分野・方法論に対応できるようなデータの構築方法や、一方で、より効果的な横断的データ探索の手法、そして、そこに対応可能な成果の提示の仕方など、課題は山積している。すなわち、デジタル時代を踏まえた人文学の成果を共有するための適切な枠組みの構築とその普及は喫緊のテーマとなっている。この状況を踏まえ、本シンポジウムでは、「人文学のためのデータインフラストラクチャー構築に向けて」というテーマを設定したい。国内外の様々な研究活動を広く横断しつつ深く提示する研究を踏まえ、国際的にも広く展開できる基礎の構築につなげ、これをもって国内でのプレゼンス向上にも寄与できる大会としたい。

日程:2023年12月9日(土)~12月10日(日)
会場:オンライン開催(拠点) 一般財団法人人文情報学研究所
主催:情報処理学会人文科学とコンピュータ研究会(IPSJ SIG-CH)
口頭発表、インタラクティブセッション、招待講演、企画セッション(予定)
参考:研究会ホームページ: http://www.jinmoncom.jp/
   シンポジウムホームページ: http://jinmoncom.jp/sympo2023/

令和5年度東日本大震災アーカイブシンポジウム―震災遺産と地域文化の継承を目指して― (2024/1/8)

令和5年度東日本大震災アーカイブシンポジウム―震災遺産と地域文化の継承を目指して―

国立国会図書館と東北大学災害科学国際研究所は、「東日本大震災アーカイブシンポジウム」を開催いたします。

東日本大震災に関するアーカイブの構築が各地で進む中、震災の痛手が深く復興に時間を要している地域においては、アーカイブの構築、公開は途に就いたばかりです。

本シンポジウムでは、東京電力福島第一原発事故による避難指示区域の解除が進み、今後アーカイブの構築が期待される地域から、様々な形で行われる震災記録と地域の歴史文化の伝承のための取組について報告し、各自治体の現状や問題意識を共有します。
最後に、登壇者全員で、町民の避難が終わらず、また、地域の景観が大きく変わろうとしている中で、震災の記録・記憶を含めた地域の歴史や民俗文化を継承する上での課題について議論します。

  • プログラム(敬称略):
    【事例報告】
    「震災後収集資料の整理・活用における現状と課題」
    大熊町教育委員会教育総務課副主任学芸員 苧坪 祐樹
    「とみおかアーカイブ・ミュージアムの歴史資料と震災遺産の保存活用」
    富岡町教育委員会生涯学習課課長補佐 三瓶 秀文
    「震災遺構浪江町立請戸小学校が伝えたいこと、今後の課題について」
    浪江町教育委員会事務局生涯学習課社会教育係主査 渡邊 祐典
    「双葉町における震災資料保全の取り組みについて」
    双葉町総務課長兼秘書広報課長 橋本 靖治

    【進捗報告】
    「これからのアーカイブに望むこと―ポータルサイト「ひなぎく」の経験から―」
    国立国会図書館電子情報部主任司書 井上 佐知子
    「震災アーカイブの意義について―みちのく震録伝の経験から―」
    東北大学災害科学国際研究所准教授 柴山 明寛

    【パネルディスカッション】
    「震災遺産と地域文化の継承を目指すなかでの課題について」
    (進行)柴山 明寛
    (パネリスト)上記報告者全員

  • 日時:2024年1月8日(月曜・祝日) 13時から16時まで
    (開場:12時30分)
  • 会場:東北大学災害科学国際研究所多目的ホール
    (宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1)
  • 主催:東北大学災害科学国際研究所・国立国会図書館
  • 後援:デジタルアーカイブ学会
  • 開催方法:有観客による開催のほか、会場の映像をウェブ会議システム(Zoom)を用いて事前登録者に対して同時配信します。
    (※)ただし、新型コロナウイルス感染症の状況により、オンライン開催のみへの変更があり得ます。
  • 定員:120名、オンライン300名
    (先着順。定員に達した時点で申込受付を終了します。)
  • 参加費:無料
  • 申込方法:下記URLにある申込みフォームからお申し込みください。
    https://www.shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/symposium/20240108/
    (みちのく震録伝)
  • お問い合わせ先:東北大学災害科学国際研究所 災害人文社会研究部門 災害文化アーカイブ研究分野
    担当:柴山
    電話番号:022(752) 2099
    E-mailアドレス:archiveforum(at)irides.tohoku.ac.jp
    *(at)は半角記号の@に置き換えてください。