「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化事業」権利処理スタッフ求人の呼びかけ
緊急事態舞台芸術ネットワークは本年5月に劇作家野田秀樹らの呼びかけで立ち上がり、危機の現場支援や政府への支援要請、再開ガイドラインの対政府・自治体協議などをおこなっています。www.jpasn.net/
現在、劇団四季・東宝から大人計画・イキウメ・木下サーカスまでメンバー団体は208(9/17現在)、国内の主要な舞台系団体はほとんど加わっている、明治維新以来でも稀な状況で、ボランティアベースで活動を続けています。
このネットワークが、今般、文化庁の委託事業として、寺田倉庫・早稲田大学演劇博物館・芸団協さんなどと共に、遅れに遅れていた舞台芸術(演劇・ダンス・伝統芸能)分野の大規模アーカイブ事業を行うことになりました。事業予算規模は、7億5000万円です。
「もっと現場の役に立つ支援をせよ」と文化庁に言い続ける一方で、対案も必要だろうとなり、文化庁収益力強化事業の公募に急ぎ練り上げて出したところ「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化事業:
www.bunka.go.jp/shinsei_boshu/kobo/92491501.html」として採択されました。
内容は、寺田倉庫さんを文化庁委託先に、演劇博物館や業界団体・放送局・配信プラットフォームなど数団体に協力先(再委託先)になって頂き、公演主催者・劇団・ダンスカンパニー・伝統芸能一門・スタッフ会社などに過去の公演映像の提供や新たな公演の収録を依頼する形です(映像のほか戯曲やデザイン画・ポスター等の画像も集めます)。その提供対価を支払い、権利処理をおこなって舞台映像などをアーカイブ化し公開、権利処理の可能なものは商用配信もして新規ビジネスにつなげて行こうというものです。
学会では吉見先生、柳先生、高野先生ほかの皆さまにも大きなご支援を頂いています。
現場に(経費補助でなく真水として)出来るだけお金を落としつつ、過去の映像・資料を多数集め、また新規公演の配信も加速させて行くことが狙いです。1 公演映像あたり、現場には公演規模と既存映像・新規収録の別に応じて約30~300万円程度の権利対価がわたり(音楽著作権は除き、音楽原盤は含む)、来春までの事業全体では約900の映像収集(うち約300を商用配信)を、1000点以上の戯曲やデザイン画などのデジタル化を見込んでいます。別途、スタッフ技術伝承のためのeラーニング動画も作られます。
言うまでもなくポイントは権利処理でして、収集・データベース化や館内公開などだけであれば最近の著作権法改正でほぼ無処理で出来ますが、商用配信はフルの権利処理となります。
現在、5~6名の弁護士・弁理士にパートタイムで加わって頂くことは確定しています(常時2名平均)。また、現在、多くの権利者団体にもご協力を頂ける方向で調整中です。
その上で、作業のコアとなる6名の常勤権利処理スタッフを大募集しています。
雇用元は寺田倉庫さんで、期間は(理想的には)10月~来年3月の6ヶ月間。下記
は、あくまで概要です。
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【賃金】
時給1,400円
【加入保険】
各種社会保険完備(厚生年金、健康保険、雇用保険)
【勤務日・勤務時間】
原則、平日(月曜~金曜) 1日8時間勤務(他休憩1時間)
【休日休暇】
土日祝
年末年始休暇(12/29~1/3)
【交通費】
⇒実費支給(ただし上限あり。1日1000円迄)
【勤務地】
事務所(港区内)
※職務経歴書・履歴書必須
※詳細は契約書にて規定
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アーカイブ、権利処理の経験のある方は特に歓迎です。こちらからお問合せください。
緊急事態舞台芸術ネットワーク世話人/デジタルアーカイブ学会理事/弁護士 福井健策