デジタルアーカイブ学会 副会長の福井です。
デジタルアーカイブ学会 第10回研究大会の開催がいよいよ近づいてまいり、(恐らく)年内最後の呼びかけです。今年は初日10:30開始の怒涛の4企画セッションから始まり、一橋講堂を舞台にデジタルアーカイブの最新動向を俯瞰する、まさにアーカイブサミットというべき濃密な2日間となります。
参加登録も続々と集まっています。まだお済みでない皆さん、「もうちょっと近づいてから登録」などと考えていると、冬休みに入った瞬間に恐らく全てを忘却します。今年最後のお仕事として是非、本日、エントリーをお済ませください。
https://taikai.digitalarchivejapan.org/10th/
さて、追加の緊急企画として、午後の黒橋会長による開会挨拶にすぐ続く13:40~の15分間、全体会場で吉見俊哉 前会長と福井とで、参加者に向けてデジタルアーカイブ推進基本法の動向に関する特別報告 をおこないます(先立つ10:30からは1階 E会場(特別会議室)にて関連の企画セッションあり)。
【概要】
「この国のデジタルアーカイブには、常にヒト・予算・権利の3つの壁がある」
「活動は個人の情熱に依存して孤立し、政府には横断的な推進母体も支援の国家プランもない」
「だから、デジタルアーカイブ推進基本法を作ろう」
それがデジタルアーカイブ学会を立ち上げたメンバーの思いでした。
推進基本法の議論は2017年の学会立上げと共に高まりますが、諸情勢から足踏みを余儀なくされます。しかしこの間に国の取組も進み、学会でも二度の政策提言で常に推進基本法への声を政府・議員に届けて来ました。
そして今再び、推進基本法の成立に向けた熱気が高まっています。実現すれば各種のデジタルアーカイブ活動への支援や連携は、飛躍的に高まる可能性があります。
もっとも推進「基本」法ですから推進母体の顔ぶれや推進計画の内容が重要です。そして何より、実現に向けて動き出せるか更なる足踏みが続くのか、この1月は成否を占う時期となります。そこで現在の動向と法案成立の可能性について緊急の特別報告をおこないます。
午前中の4企画セッションはどうぞご関心によりお選び頂き、午後の特別報告では、推進法制に向けた大きなうねりを是非会場で共有頂きたく、ご参加をお願いいたします。
【関連法制度部会HP】
https://hoseido.digitalarchivejapan.org/symposium/