「フォーラム」の開始
デジタルアーカイブ学会編集委員会では、かねてより編集委員が考えていること、疑問に思っていること、伝えたいことを発信し、共有する場を作ることを議論してきました。このたび、それを「フォーラム」と名付け、その第1回として、能登半島地震に関わる2件の記事を学会誌のサイトから発信することといたしました。当編集委員会では、能登半島地震から得られた知見をできるだけ早く伝え、何らかのお役に立てていただきたいと考え、これらの記事を発信することといたしました。
一般に、学会誌が掲載する論文や解説記事は、十分に検証された内容であることが求められますが、その場合、発信するまでに長い時間が必要になります。
「フォーラム」では、専門的な知見を持つ著者が持つアイデアや新しい知見、素朴な疑問などを、論文や解説記事といった形式にとらわれず自由な形式で読者に伝えることを目的としています。そして、そこから新しい議論が始まることも期待しています。
「フォーラム」の進め方については「執筆者が持つ知見や疑問を手早く、軽やかに、そして学会としての品位と品質を守りつつ発信する場、いわば議論の種子を蒔いてみる場」を目指したいと考えております。当面は、不定期の発信となること、そして試行錯誤となることをご理解いただきたく存じます。また、「フォーラム」は、その第一ステップとして、編集委員が考えていること、感じたこと、疑問に思っていることなどを発信することからスタートします。そこでの経験をベースにして、次のステップでは、より広い範囲の会員の皆様による発信の場に育てたいと考えております。こうした新しい取り組みであることもあり、読者の皆様からのフィードバックをいただければありがたく存じます。
「フォーラム」は編集委員会のウェブサイト(https://editorial.digitalarchivejapan.org)にて公開しています。
杉本 重雄(デジタルアーカイブ学会編集委員長)