『デジタル時代のコレクション論』
中村覚・逢坂裕紀子 責任編集

●紹介
多様性を持つデジタル時代のコレクションの概念を再考する
デジタルコンテンツの収集、保存、活用を巡る諸問題に対処するには、異なる分野のステークホルダー間の協力が不可欠である。
既に多くの分野で進められている取り組みを踏まえ、コンテンツの収集、保存、活用に関連する概念や理論を総合的に検討。また、ネットワークを通じたコレクションの構築、マイクロコンテンツの活用など、現代における具体的な事例を提示し、さらにこれまでの理論と実践を基に、デジタルコンテンツの収集、保存、活用に関するさらなる議論を展開する。
●目次
- 本書の趣旨と構成 中村覚・逢坂裕紀子
- 第1部 基礎理論の探索
- 第1章 ミュージアムのコレクション―アクセスとドキュメンテーション 本間友
- 第2章 図書館におけるコレクション―理論と実践 佐藤翔
- 第3章 アーカイブズ資料の編成記述をめぐる理論の概説 金甫榮/li>
- 第2部 実践から学ぶ
- 第4章 とある草の根ゲームアーカイブの現状 松田真
- 第5章 北米大学図書館におけるデジタルコンテンツのコレクション構築―カリフォルニア大学バークレー校の事例を中心にして マルラ俊江
- 第6章 収蔵品情報の集約と展開を目指す際のデジタルアーカイブ編成 阿児雄之
- 第7章 ジャパンサーチを使ったコレクションの新たな活用法 国立国会図書館 電子情報部電子情報企画課連携協力係
- 第3部 さらなる活用にむけて
- 第8章 デジタル・ヒストリーの視点からみるデジタル情報資源構築―断片的な「知識」の蓄積と接続をいかに実現するか 小川潤
- 第9章 パーソナルデジタルアーカイブ―個人が作成/管理する、あるいは個人に関するコレクション 塩崎亮
- 第10章 NFTアートとコレクション 嘉村哲郎
- 第11章 デジタルコレクションを保障する権利を構築する 栗原佑介
- おわりに 中村覚・逢坂裕紀子